30日(木)は強風のため、カヌーによる行動は中止となった。平和丸に乗ってK8護岸近くまで行き、工事の状況を確認した。
午前8時頃、平和丸に乗るために辺野古漁港に行くと、米軍の強襲揚陸艦が沖合に巨大な姿を見せていた。そのあと、キャンプ・シュワブの砂浜に水陸両用車が並んだが、ヘリ墜落事故を起こしたにもかかわらず、米軍のやりたい放題の訓練が続いている。
午前8時50分頃、平和丸がK8護岸に着いた。同じ頃に土砂を積んだランプウェイ台船・屋部3号がK8護岸に着岸した。午前8時52分に護岸上で待機していたバックホーが台船に乗り込み、土砂を均して陸揚げの準備を行った。
午前9時になり、護岸の上に並んだダンプカーが台船に入っていき、土砂の陸揚げが始まった。屋部3号に積まれた土砂の量はそれほど多くなく、あとで瀬嵩の海岸から確認すると、1時間半も経たずに陸揚げを終えたようだった。
K9護岸でも土砂の陸揚げが行われていたが、こちらも土砂の量は少なかった。前日からの続きをやっているようだ。
辺野古漁港に戻ったあと、午前10時過ぎに豊原の高台から埋め立て工事の様子を見た。黄色いダンプカーはK8護岸で使われているが、数が少なく目立つので、どの場所に土砂を投入しているかの目印になる。30日の午前はK1護岸の近くに土砂を下ろしていた。
ほかに②区域の仮設道路の中央部分にダンプカーが土砂を下ろしていた。日によって下ろす場所が違うが、各区域ごとに請け負っている業者間で調整がなされているのだろう。
午前10時26分頃、瀬嵩の海岸に行き大浦湾の様子を見た。K9護岸はこの日2隻目のランプウェイ台船・駿河が着岸し、土砂の陸揚げを行っていた。
K8護岸は土砂の陸揚げが終わったらしく、バックホーが護岸上に戻っていた。手前にあるランプウェイ台船には土砂が載っていない。
K8、K9の両護岸に着いている以外のランプウェイ台船4隻は、いずれも土砂が積まれていなかった。いつもは午前8時半頃に土砂を積んだガット船が数隻、大浦湾に入ってくる。しかし、30日は午前10時半を過ぎても入っていなかった。そのために土砂の補給が間に合わず、次の台船が準備できない土砂切れとなっていた。
今週は北西の風が強く、本部港塩川区は海が荒れてランプウェイ台船が接岸できず、土砂の積み込みが行われていない。安和の琉球セメント新桟橋も27日(月)は積み込みができず、28日(火)に4隻、29日(水)に3隻が積み込みを行っているが、海上や陸上での抗議行動もあって作業が遅れがちだ。
気象条件と抗議行動が組み合わされれば、大浦湾で土砂切れを起こし、埋め立て工事が停滞する。大浦湾にガット船が入ってこなければ、1日に必要な土砂を陸揚げできず、埋め立て工事が止まるのだ。
沖縄防衛局が陸から埋め立て土砂を運び込もうとしているのは、このような事態が生じて工事が思うように進んでいないからだ。多くの市民が辺野古や安和、塩川の現場に駆け付け、行動することによって、このような状況が生み出されている。
今週は沖縄も冷え込んでいるが、頑張りましょう!