15日(水)は前日に続いて安和の琉球セメント桟橋に行き、カヌー11艇とゴムボート1隻(ハクイ)で、赤土土砂を積み込むガット船に抗議した。
前夜から明け方にかけて名護は雨模様だったが、しだいに天気が回復して午前10時頃には青空が広がった。
手前の旧桟橋にはセメントを積み込む千進丸、奥の新桟橋には赤土土砂を積み込む清明が着岸していた。繰り返し指摘しているように琉球セメントの本来業務は劣化、破損が酷い旧桟橋を使い、辺野古の埋め立て業務に新桟橋を使っている。このでたらめな状態を是正させなければならない。
前日と同じく、この日もベルトコンベアーの調子が悪いようで、清明への赤土土砂の積み込みが遅れ気味だった。カヌーチームは、土砂を運ぶダンプカーの台数や清明の喫水線を確認しながら、抗議に使用するロープなどの準備をし、海岸で待機した。
午前11時半頃には出航するだろうと予想し、1時間前に浜を出発して新桟橋に向かった。ところが、積み込み作業が大幅に遅れ、土砂の積み込みを終えてベルトコンベアーが下がったのは午後1時45分頃だった。
桟橋下は船の陰になって冷え込んだが、昼食もカヌーの上でとって、積み込み作業が終わるのを待った。午後1時50分頃、海保が海に入ってカヌーの拘束を始めた。時間があった分、しっかり固定してあったので全員を拘束し終わったのは午後3時頃だった。
午後3時10分頃、清明が新桟橋を離れて沖に向かった。入れ替わりで第二十八旭丸が接岸したが、本来なら午前中で2隻目が積み込みを始めていただろう。
名護は前夜も雨が降っていたが、岩ずりとは名ばかりで、水分を含んだ赤土が大量に混じっているのだから、ベルトコンベアーが詰まって不調となるのは当たり前だ。前日は午後8時まで残業したらしいが、そんな無理をしないといけない状態となっているわけだ。
焦りにかられた沖縄防衛局は、昼休み時間も無視して土砂の積み込み作業を行っている。労働者に法律で定められた休憩時間を与えているのか。埋め立て工事を強行するために、労働法規を無視して作業を進めていないか。厳しいチェックが必要だ。
海でも陸でも、日々の抗議行動を支えるためには、多くの人の協力が必要だ。実際に現場で行動する人がいなければ、どんな運動も成り立たない。誰しも自分の生活をまずは守らなければいけない。そのうえで、ぜひ現場に来て抗議行動に参加してほしい。