14日(火)は朝、名護市安和の琉球セメント桟橋に行き、カヌー12艇とゴムボート(ハクイ)1隻で、辺野古埋め立ての土砂を積み込むガット船に抗議した。
午前8時55分頃、現場に着いた時にはすでに桟橋にガット船・玄周丸が接岸し、土砂の積み込みを行っていた。ただ、一昨日の雨で赤土の粘着度が増していたのか、ベルトコンベアがたびたび止まり、積み込み作業は1時間以上遅れていた。
ガット船の喫水を見ながら海岸で待機し、午前11時半頃に桟橋に向かって出発した。空は晴れわたり、波も穏やかで、沖縄の海の美しさが際立つ。沖縄にとって最高の財産を新基地建設のために破壊する。こんな愚かなことはない。辺野古埋め立てを1日も早く止めなければならない。
本来なら、玄周丸は午前中で出航し、次のガット船と入れ替えが行われていたはずだ。しかし、ベルトコンベアのトラブルとカヌーチームによる抗議行動で、出航は午後2時過ぎになった。
2隻目の寿鷲丸が桟橋に着き、赤土土砂の積み込みを始めたのは午後2時半頃となった。積み込み時間をずれ込ませることで、1日に出航するガット船を1隻でも減らしていくことが大事なのだ。その積み重ねが、辺野古の埋め立て区域に投入する土砂の補給体制を崩していく。
カヌーチームが辺野古に戻る時も、琉球セメント桟橋のゲート前では、赤土土砂を積んでやってくるダンプカーへの抗議行動が続いていた。敗戦から75年、沖縄に米軍基地を集中させてきた日本の政治が、沖縄県民にこのような苦難を強いている。その政治を支え、許してきたのは誰なのか。
日本人が口にする、沖縄に寄り添う、という言葉の欺瞞性に反吐が出る。