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Channel: 海鳴りの島から
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この清ら海(ちゅらうみ)を埋め立てる愚かさ/K9、K8護岸で土砂陸揚げに抗議

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 10日(金)は朝、カヌー9艇で松田ぬ浜を出発した。辺野古崎まで漕ぎK8護岸の様子を見ると、護岸の上に敷いた鉄板の修復作業を行っていた。そのため、K8護岸では午前中、土砂の陸揚げは行われなかった。K9護岸では土砂の陸揚げが行われていて、埋め立て工区に赤土土砂を運ぶダンプカーが行き交っていた。

 この日は朝、赤土土砂を運ぶガット船が5隻(第百三十六伊勢丸、第十八勝栄丸、marumasa3号、進朋、神峰)大浦湾に入った。前日からいた航安丸と合わせて6隻が、ランプウェイ台船に土砂を積み替えていた。

 K8護岸の修復作業が長引きそうなので、長島で10時休憩をとったあと、カヌーチームは二手に分かれて6艇がK9護岸に向かった。

 しだいに天気が回復し、海の透明度がひときわ高くなった。辺野古崎から長島の間を抜け、大浦湾を移動する間、海底のサンゴや白砂、海草藻場がくっきりと見えた。この美しい海を埋め立て、軍事基地建設のために破壊する愚かさに怒りが込み上げる。

 K9護岸では土砂の陸揚げが終わり、次のランプウェイ台船と交代するのを待って、離岸しようとする台船を止めるための行動を行った。いっせいにフロートを越えて台船の周りに漕ぎ進むことで、海保が作業範囲からカヌーを排除するまでの間、台船は動くことができなかった。

 海保に拘束されて大浦湾の安部側で解放されたあと、K8護岸にランプウェイ台船が接岸しそうなので、長島で昼食を急いでとった。予想通り台船が動き出し、カヌー9艇でオイルフェンスを越えて抗議行動を展開した。

 ゲート前に比べて海は足を運びにくい、と思っている人が多いかもしれない。しかし、前日までにヘリ基地反対協に申し込めば、抗議船に乗って海の状況を自分の目で確かめ、海上から抗議することができる。インターネットで情報を得て分かった気になってはいけない。自分にできるやり方で、多くの人に海に出てもらいたい。

 K4護岸では②-1区域側の消波ブロック設置に続き、N5護岸を越えて②区域側での消波ブロック設置が行われている。K3護岸でも消波ブロックの設置が行われていて、いずれK4護岸の両側から設置作業が進められるだろう。

 K8、K9護岸で陸揚げされた土砂は、消波ブロックを設置する大型クレーンの足場造りを優先して投入されている。作業員と比べると、クレーン車や消波ブロックの大きさが分かるはずだ。

 こういう作業が連日辺野古では行われているのだ。それを止めるために、現場で行動する人が一人でも増えてほしい。

 海保に拘束され午後2時半頃、松田ぬ浜に戻されると、金網を隔てたキャンプ・シュワブの浜で米軍がハンビーを使って訓練を行っていた。本来は住民が貝や海藻を採り、子どもたちが遊び、ウミガメが産卵に訪れる浜だ。それを米軍が占拠し続けている。

 米国とイランの本格的な戦争は回避される動きだが、沖縄で鍛えられた兵士たちが中東に向かう。まだ新米らしいこの兵士たちも中東に送られるかもしれない。遠い世界の話ではすまされないのだ。

 


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