8日(水)は朝から雨で、カヌーで海に出るのは中止となった。抗議船・不屈に乗って辺野古崎まで行き、工事の様子を確認した。海上は北風が強く、時折雨が降るなか、K8護岸とK9護岸にはランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げが行われた。
午前9時過ぎ、5隻のガット船が大浦湾に入った。前日からいた1隻と合わせて計6隻のガット船が、ランプウェイ台船に土砂を積み替えた。ガット船の名称は清明、第八藤進、松龍丸、寿鷲丸、聖祐で、もう1隻は船名が確認できなかった。新しく大型のガット船が導入されている。
天候が悪いので1時間ほどで辺野古漁港に戻った。K3護岸とK4護岸の角付近では作業和船が出て、潜水士がオイルフェンスのアンカーを点検していた。
まだ新しいオイルフェンスなのに、大きく破れて内側の白い布が露出している。ずさんな管理で破損したオイルフェンスの代金も我々の血税から支出されている。
こうやって無駄に予算が膨らんでいくのだ。それで儲かるのは誰なのか。笑っているのは誰なのか。世の中、貧困で苦しんでいる人がいくらでもいるのに。こんな工事は1日も早く止めさせなければいけない。
午前10時頃、豊原の高台から辺野古側の埋め立て区域を見ると、K3護岸の内側に土砂を投入するダンプカーは、K3護岸とK4護岸の角まで残りわずかとなっている。
②区域ではN5護岸とK4護岸の接する付近からも土砂が投入されている。そこに土砂を投じたダンプカーが戻る時に、N5護岸を越えて②-1区域に入っていった。どうやら②-1区域ではK4護岸沿いの土砂投入がN5護岸まで達し、道路が造られたようだ。
土砂を積んだダンプカーはN5護岸の上を通って来るので、空のダンプカーと護岸上ですれ違わなくてすむ。②-1から②につながる道路ができてダンプカーの走行が効率化する分、工事は加速していく。
巨大な工事だから数字だけを見れば、まだ何パーセントと軽く扱えるかもしれない。しかし、現場に足を運んで定点観測していれば、工事が日々進捗しているのが分かる。護岸で囲われた海域はすでに死の海と化した。たかが1パーセントではすまされないのだ。