Quantcast
Channel: 海鳴りの島から
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2937

今何より必要なのは、土砂投入をまずは止めることだ。

$
0
0

 26日(火)はカヌー8艇と抗議船1隻(木の葉蝶)で、名護市安和の琉球セメント桟橋に行き、ガット船への土砂積み込みに抗議した。この日は清和と第八藤進の2隻が積み込みを行った。カヌーチームは桟橋の下で午前、午後の2回、2隻の船に抗議行動を展開した。

 カヌーを固定するために紐を使うのだが、縛りすぎて右手の小指に水膨れができていたのが、今では皮膚が固くなって豆になっている。

 桟橋の下でひたすらロープや紐を縛る者と、ひたすらそれをほどいて解除する者。いやはや、こんな状況をだれが予測したであろうか。「この世界は残酷だ」というミカサの声が聞こえそうだ。

 それでも、ガット船の土砂積み込みを遅らそうと、今日も地味な抗議が続けられた。今何よりも必要なのは、辺野古の海を破壊する土砂の投入をまずは止めることなのだ。

 新桟橋がガット船への土砂積み込みに使用されている一方、旧桟橋では太平洋セメントの千進丸という船にセメントの積み込みが行われていた。老朽化した旧桟橋の使用は危険であり、本来あり得ないことだ。そのことについては明日の本ブログで詳しく触れたい。

 2隻目のガット船が出航したあとも、構内に仮置きされた土砂を補給するため、ダンプカーがゲート前に列をなしていた。本部島ぐるみの皆さんを中心に、粘り強い抗議が続けられていた。

 辺野古に戻ってカヌーや道具を洗い、片づけねばならないので、カヌーチームは午後4時45分頃に安和を後にした。ゲート前で頑張っている皆さんの姿を見ると頭が下がる。

 沖縄のマスコミは首里城の再建に関心がいき、辺野古新基地建設の現状はツイッターレベルの報道しかしない。しかし、それは今に始まったことではなく、高江の時はもっとひどかった。

 見返りを求めず、今やらなければならないことを地道に続けることが、どれだけ大変で価値のあることか。それを担う人がいなければ、どんな運動も続くことはない。

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2937

Trending Articles