〈オスプレイ墜落、機長を氏名不詳で書類送検 米軍が聴取に応じないまま〉という見出しの記事が沖縄タイムス電子版に載っている。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/475386
〈2016年12月に沖縄県名護市安部沿岸に米海兵隊のMV22オスプレイが墜落、大破した事故で、中城海上保安部は24日、当時搭乗していた機長を氏名不詳のまま航空危険行為処罰法違反容疑で那覇地検に書類送検した。中城海保が複数回にわたり機長を含む当時の乗員への聴取を米軍に要請したが、米軍は応じなかった。証拠物の機体についても米軍が回収したため触れられず、捜査は不十分な形で終結となった〉(2019年9月25付沖縄タイムス電子版)
辺野古の海では連日、新基地建設に抗議する市民への弾圧を海保は行っている。そうやって米軍に奉仕しているのだが、当の米軍は海保の聴取要請を無視し、海保は証拠物の回収すらできていない。
2016年12月15日と18日に名護市安部のMV22オスプレイ墜落現場で、カヌーに乗って機体の近くまで行き米軍に抗議した。
https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/5ee797ce55eea2c45698494467fe65ec
https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/86b3a8e8a693822016e398b83f5cdaab
12月13日に事故が発生して間もない頃で、現場では米軍が海底に散乱した機体の回収作業を行っていた。カヌーチームはオスプレイのまわりに張られたオイルフェンスのそばで抗議の声を上げたのだが、海保はそのとき何をやっていたか。目の前で米軍が機体を回収し、証拠隠滅を図っているのにそれを眺めているだけで、カヌーに現場に近づかないように注意していたのだ。
日本という国は米軍が事故を起こしても、司法警察は現場に使づくこともできず、証拠の回収さえできないのだ。さらに事故を起こした機長の事情聴取すらできない。法治国家、主権国家とすら言えない米国への属国ぶりだ。海保の職員は屈辱を覚えないのだろうか。
海保がいくら辺野古で米軍の新基地建設に協力しても、米軍は海保にまったく協力しない。完全になめられているんだよ、海保の皆さんは。こういう現実に怒りを覚えないのか。一歩間違えば沖縄県民を巻き込む大惨事になったかもしれない墜落事故なのに、米軍は何の罪も問われずに終わろうとしている。これでいいのか。