27日(金)はカヌー10艇とゴムボート1隻で安和の琉球セメント桟橋に行き、ガット船への土砂積み込みに抗議した。来週初めに沖縄に台風が接近するとの予報があり、ガット船も船を安定させるために土砂を半分ほど積み込んで出航していた。羽地内海に向かったと思われる。
午前9時過ぎに安和に着いてカヌーの準備をしていると、第二十八旭丸が係留ロープを緩めて出航しようとした。まだ土砂は半分ほどしか積み込んでいない。急いでカヌーで海に出ると旭丸のそばに行き、まずは出港を阻止した。そのあと桟橋付近でカヌーを固定し、ガット船を動けなくした。
午後9時48分頃、海保が海に飛び込んでカヌーの拘束を開始した。急いで海に出たのでカヌーを固定する時間が短く、いつもよりは粘ることができなかった。それでも、旭丸が桟橋を離れたのは10時半過ぎとなった。カヌーが駆け付けなければ、9時15分頃には出ていただろう。
海保のゴムボートから解放されたあと、浜に戻って早めに昼食をとった。昼休み休憩後、午後1時にカヌーで海に出た。2隻目の清和は大型のガット船だが、旭丸と同じく半分ほど積んで出るだろうと予想し、早めに抗議に取り組んだ。
案の定、清和は喫水線までだいぶ余裕がある段階で出航しようとした。カヌーを固定している途中、急に風雨が強くなったため、安全のために引き揚げようと紐をほどいたのだが、そのあと天気が好転したので桟橋下で待機していた。
天気の変化が激しく中途半端な抗議となったが、最後は海保に拘束された。この日2隻目の清和は午後3時半頃に桟橋を離れた。いつもなら土砂を満載していても、午前中に2隻目が出航する。この日はカヌーやゲート前の抗議行動、ベルトコンベアーの不具合などで、かなりの遅れが生じた。
辺野古に戻って片づけをしたあと、帰りに大浦湾の様子を見た。午後6時頃になっていたが、ランプウェイ台船やガット船は姿を消していた。台風対策で羽地内海に向かったのだろう。一昨日25日に大浦湾に戻ったばっかりだったのに、すぐに出ていかざるを得なくなった。
台風の影響で埋め立て工事がはかどらず、沖縄防衛局はやきもきしているだろう。海の工事は簡単ではない。自然の力を借りながら、抗議行動を強めましょう!海への土砂投入を許してはならない。殺戮と破壊、民衆の抑圧しか生み出さない軍事基地はいらない。