15日(金)はカヌー7艇でマツダぬ浜を出発した。ほかにカヌー3艇が初心者練習を行った。私は明日の海上大講堂への参加呼びかけをゲート前で行ない、辺野古集落に県民投票のチラシを配布するため、この日はカヌーは休んでゲート前に行った。
ゲート前に行く前に豊原の高台から辺野古川の海の様子を見た。午前8時25分頃に豊原から見ると、浜を出たカヌーチームが辺野古先に向かっているところだった。K4護岸では防砂シートの設置作業がすでに始まっていて、②-1工区でも埋め立て土砂の投入が始まっていた。
豊原の高台からキャンプ・シュワブのゲート前に行き、1回目と2回目の資材搬入に抗議する座り込み行動に参加した。いつものように沖縄県警のパトカーに先導されて生コンのミキサー車や砕石を積んだダンプカーが列をなしてやってくる。
一度に100台ほどの車両が集中してゲートに来るため、一般車両を巻き込んで渋滞が発生するのは当たり前だ。それに対して沖縄県警が交通整理をすることもない。抗議する市民を排除するのが県警の役割であり、辺野古のゲート前に来ると警察の本質がよく見える。
ダンプカーの荷台からあふれんばかりに岩が積まれている。大きな岩は辺野古岬のN4護岸建設で基礎捨て石として使用されるものだ。この岩で毎日、辺野古の海が破壊され、サンゴや貝、海草などの生物が圧殺されている。
米国のホワイトハウスへの請願書名が20万筆以上集まったと話題になっていたが、県民投票の告示が行われても工事は止まっていない。この現実を署名した皆さんはどうとらえているのだろうか。多くの署名が集まり、有名人も署名したからそれで満足なのか。そうではないはずだ。ではどうするのか。
資材を積んだ車両をゲートから入れる前に、散水車が道路に水を撒く。いちおう粉塵対策をしています、というわけだが、直進優先の一般車両を止めて作業を行わせている。座り込む市民が少ない時でも渋滞は発生している。新基地建設を強行する日本政府・沖縄防衛局の工事優先の姿勢が原因なのだ。
15日は上のような一幕もあった。沖縄防衛局員は1日に3回、資材搬入の時にゲートにやってきて、マイク片手にこんなおしゃべりをしている。あとは基地内の控室で暇を持て余しているのだろう。後ろの女子職員たちもやる気のなさが態度に出ている。これで給料をもらっているのだから、税金泥棒としか言いようがない。
機動隊に強制排除されるのが分かっていても、ゲート前に座り込み、排除後も抗議し続ける人たちがいる。辺野古でも高江でも、そういう人たちにしか期待と関心を持てなかったし、今もそうだ。振り返れば大学に入った40年前からそうだった。
午前、午後とチラシ配布をしながら、合間を見て午後1時半頃、再び辺野古側の海の様子を見た。朝よりも工事は進み、K4護岸の内側は防砂シートの設置がN5護岸側は終了し、K3護岸側の一部を残すのみとなっている。引き続きN5護岸の内側にも防砂シートが設置されるだろう。3月25日の②工区への土砂投入準備が進んでいる。
上の写真はティダの会で作ったポスター。ティダの会では独自のポスターやチラシを作り、さらに街宣車を1台用意して名護市内を回り、電話作戦と戸別訪問も準備している。カヌーチームの活動とは別にこちらの行動もやっているので忙しい。ポスターを作製した皆さん、ご苦労様でした。