9月30日は午前中、辺野古に行ってキャンプ・シュワブのゲートやK1~N3護岸の様子を見た。途中の道路沿いには折れた木々が重なっていた。今回の台風24号は強烈で、前夜は停電のため車で寝たのだが、高江のメインゲート前で寝泊まりして監視・阻止行動を行なっていた頃を思い出した。
キャンプ・シュワブの工事用ゲートに沖縄防衛局が設置したフェンスが、今回の台風で倒壊し、国道を走行する車両に危険が及んでいたという。30日の午前に見に行った時は、ある程度片付けられていたが、真ん中部分のフェンスはなくなり、破れたネットが風にあおられていた。
国道のそばにフェンスを立てながら、台風対策も行わなかった沖縄防衛局のでたらめさは目に余る。こういう構築物を許可した沖縄総合事務局の責任も問われる。倒れたフェンスは単管パイプを組み合わせたものだ。自動車が激突していたらどうなっていたか。まともに管理もできない沖縄防衛局は即刻撤去すべきだ。
午後はティダの会のメンバーで、投票率を少しでも上げるために電話かけを行った。午後7時まで行って、その後は選挙活動を頑張ってきた皆さんと一緒に、県知事選挙の開票状況を見守った。玉城デニーさんが当選し、辺野古の皆さんの笑顔が見られて何よりだった。
安倍政権が全面支援した佐喜真淳さんに8万票の大差をつけたのは大変なことだ。わったーうちなーんちゅ、うしぇーらんけー、という怒りと、ここで負けたら沖縄の主体性、自立性が根底から失われ、県民の分断と基地の固定化が進む、という危機感が、県民を投票に赴かせたのだろう。
本来なら、今回の県知事選挙で示された民意を真摯に受け止め、日米両政府は辺野古新基地建設を断念すべきだ。しかし、安倍首相にその意思はないだろう。再び機動隊や海保という暴力装置を使い、力で沖縄の民意を踏みにじるのは目に見えている。そのような安倍政権の沖縄に対する振る舞いに、ヤマトゥに住む人々はどう対峙するのか。
沖縄県民が死に物狂いで選挙をたたかい、結果を示しても、民意を踏みにじる安倍政権を支えているのは、大多数の日本人である。玉城さんが当選してよかった、ではない。安倍政権の沖縄に対する強硬策をヤマトゥの人たちは止めないといけない。