21日(金)は新基地建設問題を考える辺野古有志の会とティダの会で那覇市にくり出し、県庁前広場と新都心のサンエーメインプレス前で街宣活動を行った。応援に駆けつけてくれた皆さん、有り難うございました。
今回の県知事選挙は、辺野古新基地建設問題が最大の争点といわれながら、佐喜真淳候補は辺野古新基地問題から逃げ回り、争点ぼかしに明け暮れている。新基地ができて実際に被害を受ける辺野古区民、名護市民から見れば、知事としての責任を放棄する卑怯な姿勢としか言えない。
名護・やんばるの人口は沖縄全体では10分の1ほどだ。県知事選挙も大票田である那覇市の動向が当落を左右すると言われている。那覇市をはじめとした沖縄島中南部の人たちの投票で、名護・辺野古の今後が決定されかねない。中南部の発展のためにやんばるが犠牲になっても仕方がない、という考えが広がれば、沖縄の中で分断と差別が生み出されてしまう。
辺野古、名護、やんばるで生活する者の立場から那覇市民の皆さんに、普天間の子どもたちも、那覇の子どもたちも、辺野古・名護の子どもたちも、同じ大切な命であり、ウチナンチューの分断を許さず、安倍政権にはっきりと物を言える人を知事に押し上げようと訴えた。
新都心のサンエーメインプレイスで街宣を行ったあと、午後4時から新都心講演で開かれた「玉城デニーうまんちゅ大集会」に参加した。雨のなか主催者発表で8000人が集まり、玉城デニー候補必勝の気運を盛り上げた。
発言の最後に故・翁長雄志知事の連れ合いの樹子さんがあいさつに立った。長年連れ添った翁長さんが今でも身近にいるような思いを語る言葉に、多くの人が涙をぬぐっていた。あいさつの後に「うちなーんちゅ、うしぇーてーないびらんど―」「負きてーないびらんどー」という故翁長知事の声がテープで流れ、大きな拍手が上がっていた。
集会開始と同時に雨が降り始めるあいにくの天気だったが、会場を去る人はいなかった。雨具を用意していない人、木陰に入れない人は濡れながら発言を聴いていた。そして、玉城デニー候補が発言するときは、小雨になってやがて止んでいった。
実母から教えられた10本の指の違いを語る玉城デニー候補の発言もよかった。その話をじかに聞けば、心打たれる県民は多いだろう。あと1週間、一人でも多くの県民にその言葉を届けてほしい。