28日(火)は朝から天気が不安定で、沖から雨雲が来て土砂降りになったかと思うと晴れ間が出たりのくり返しだった。カヌーチームは海に出るのを控えて、テントの再設営や県知事選挙までの行動についての話し合いなどを行なった。
午前9時50分頃、豊原の高台からK1ほか各護岸の様子を見た。今日も護岸上での作業は見られなかった。
K4護岸の近くで沖縄防衛局の船が、近黄色いのぼりを立てて潜水作業を行なっていた。護岸で閉めきられた内部の海はどうなっているか、沖縄県は調査をできないのか。
仮設道路もクレーンのブームが下ろされ、作業員の姿は見られなかった。
最初に埋め立て土砂の投入が予定されている辺野古岬側の工区では、海岸部のブルーシートをどけて工事が続けられている。連日10数名の作業員が出ている。
市町村議会議員選挙や県知事選挙を気にして、日本政府・沖縄防衛局は工事を中止しているように装っている。だが、目立たない形で埋め立てに向けた準備は進められている。油断してはならない。
午後12時過ぎに瀬嵩側からK9護岸や大浦湾の様子を確認した。大浦湾側には作業台船やタグボートなどの姿はなく、資材搬入の動きはない。米軍のレジャービーチには片付けられたオイルフェンスが並んでいた。
辺野古岬の作業ヤードでも動きはなかった。先に見た埋め立て土砂投入場所の作業は、海側からだと護岸や土手の陰になって見えにくい。海側からだけ見て工事がないと速断してはいけない。
作業ヤードには大量の砕石が保管されている。しかし、護岸工事ではこれだけの量を数日で使い切っていた。護岸は海に伸びる線にすぎない。その間の面を埋め立てるには、どれだけ大量の土砂が必要となるか。今は搬入が止まっているが、再開を許さないために頑張りましょう。
大浦湾側の沿岸で行われている仮設道路の工事も、現在は中断している。
海保のゴムボートが浮桟橋に並んでいた。その奥に美謝川の河口部が見える。特に変わった様子はない。砂浜の所では浅い流れだが、奥の方に行くとヒルギが茂り深くなっている。
美謝川にかかる橋は以前に通ったとき、トラックがすれ違えないほど幅が狭かった。米軍も使用するので、海岸沿いに仮設道路を造らないとK9護岸からの資材搬入は制約される。K9護岸も桟橋の代用にすぎず、1日に荷揚げできる土砂の量は台船1隻から2隻ほどだ。
沖縄防衛局にとっても、思い通りに工事が進んでいるわけではないのだ。市民の抵抗がこの現実を作り出している。粘り強く行動を続けましょう。