8月24日付沖縄タイムス電子版に、辺野古の海で新基地建設の警備をしているセントラル警備保障に雇われた人物が、勤務時間中に反対運動の動向をツイッターに投稿して批判していたことが報じられている。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/303568
問題になっているツイッターを見ると、K4護岸近くのオイルフェンスのそばで抗議しているカヌーや不屈、ぶるーの船などの写真がいくつも投稿されている。現場にいるのは海上行動のメンバー以外には、海上保安庁とセントラル警備のゴムボートや警備船、漁民の警戒船しかない。セントラル警備に雇われた人物が撮影したものであることは明白だ。
投稿した人物はほかにも、ゲート前や松田ぬ浜、辺野古漁港周辺などで抗議している市民や取材しているメディア、辺野古や高江で反対運動の拠点となっているテントなどを撮影し、誹謗中傷をくり返している。ツイッターを見ているとボギー手登根とも通じていることが分かる。
以前に行われた海上大行動の際、近くにいる警戒船から集会の様子を発信していることが分かっていた。マリンセキュリティの頃から民間の警備会社にネトウヨが潜り込み、情報収集やカヌーへの嫌がらせなどを行っていることを注意してきた。
沖縄タイムスの記事を読めば、この人物は沖縄防衛局とセントラル警備保障との間で交わされた契約に違反することを堂々とやっていて、反省すらしていない。言うまでもなくこの人物に支払われる日当は、我々の税金が基になっている。
日本政府は沖縄県に対し、埋め立て承認の撤回に踏み切れば、1日あたり2000万円の損害賠償請求を検討している、と脅しをかけている。2000万円の中には、情報漏洩したこの人物の日当や、1日中警戒船や警備船の上で暇つぶしをしている者たちへの日当も含まれているわけだ。
毎日2000万円もの予算が浪費されていることの方が問題であり、この金を教育や福祉に回せば、どれだけの人が助かることか。大浦湾側の埋め立て工事では、軟弱地盤の改良工事だけで予算が大幅に増額するのが必死だ。喜ぶのは工事を請け負うゼネコンと基地利権に群がる政治家、官僚だけである。
どれだけの予算、どれだけの期間がかかるか分からない新基地建設は、財政面から見ても大きな問題を持っている。即座に工事を中止して、これ以上の予算の浪費をやめるべきだ。