7日(火)は前日で被覆ブロックの設置が終了したことをふまえ、工事の監視活動を中心に海上行動を行った。K4護岸の松田ぬ浜側では、前日被覆ブロックを設置した付近の天端(上面)にコンクリートブロックを設置する作業が行われていた。
K4護岸がN5護岸と接続する付近では、護岸の外側に残されていたオイルフェンスが、クレーンで吊り下げられて内側に片づけられていた。何気ない風景だがカヌーから見れば、護岸が形を整えて内側の埋め立てに向けた作業に比重が移るのを示すようだ。
埋め立て土砂の投入が予定されているK4護岸の辺野古岬側では、護岸の内側にダンプカーが砕石を下ろす作業が行われていた。内側の被覆ブロックを砕石で覆い、遮水シートを張る作業が進められている。8月17日の土砂投入に向け、政府・沖縄防衛局も工事を急いでいる。
辺野古崎の作業ヤードの大浦湾側では、作業ヤードの海岸線がショベルカーで削り取られ、大量の赤土が複数個所で山積みとなっている。本部町の塩川港から搬出された埋め立て用土砂は海上で保管されているようだが、辺野古岬の工事から出た残土が埋め立て用に利用されることはないのか。注意して見ておきたい。
それにしても、変わり果てた辺野古岬の風景を見るたびに、カヌーを漕ぎ始めた4年前からこれまでに見てきた風景を思い出し、胸が痛む。つい1年前まで、アダンの緑が茂っていたのだ。沖縄の貴重な自然が、殺戮と破壊の訓練をする米軍基地建設のため消し去られた。この愚劣さよ。
工事現場の状況を確認するために長島と平島に行った。辺野古岬と長島、平島の間の海域は、潮の流れが速く透明度が高い。7日は立秋だったが、真夏の日差しに辺野古ぶるーが映えていた。カヌーでこの海を漕がなければ、新基地建設反対も今より頭でっかちなものになっていただろう。
沖縄に残されたちゅら海を守るために、1人でも多くの人がカヌーや抗議船に乗ってたたかってほしい。カヌーチームは辺野古新基地建設を阻止するためにあり、遊びではない。そのために必要な厳しさは当然ある。そのことをふまえてなお、海に出る人が増えてほしい。
平島の岩場で絶滅危惧種のウコンイソマツが黄色い花を咲かせていた。カヌーで海に出なければ、この花を見ることもなかっただろう。書を捨てなくてもいいから海に出よう!
7日は午前中で海上行動を終え、昼食後に豊原の高台で護岸工事の様子を確認し、その後はテント2周辺の草刈り作業を行った。