沖縄防衛局の職員が、『「軍用地投資」入門』という本を出版し、問題となっていることが報じられた。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/257795
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-726268.html
琉球新報の記事では、〈これまで防衛局が買い入れや借り上げをした土地・建物の財産管理業務に関わったことを明かしている〉というのだから、公務員の地位を利用して、一般市民には知り得ない情報や知識を得て軍用地を購入したことも考えられる。たんに倫理的な問題ではすまされない。
この職員が平気でこのような本を出版した背景には、沖縄防衛局の職員の中で同じように軍用地を買って資産運用している者が多数いて、感覚が鈍磨していたのではないか、と考えざるを得ない。それに加えて、軍用地は儲かる、という意識を沖縄県民に広げ、基地に対する否定感を払拭しようという魂胆もあったのではないか。
写真はキャンプ・シュワブのゲート前に行けば目にできる沖縄防衛局員の姿だ。帽子、サングラス、マスク姿でアルソックや機動隊の背後に隠れ、拡声器で同じセリフをがなり立てる。こんな仕事で公務員の地位が享受できるわけだ。
これで軍用地を買っていれば、米軍の利益と自分の利益が一体となるわけだから、仕事にも精が出るだろう。県民がどれだけ基地被害を受けようと意に介さず、米軍と自分のために奉仕する。沖縄を食い物にしているクズどもとしか言いようがない。