29日(火)はカヌー13艇、抗議船4隻で海上行動を行った。カヌーチームは大浦湾の航路付近とK9護岸の二手に分かれ、抗議船も航路と沖合に分かれて、海上からの石材搬入に対し抗議行動を取り組んだ。
いつもなら午前8時前にはオイルフェンスを開き、石材を積んだ運搬船が大浦湾に入ってくる。この日はオイルフェンスの開口部とその周辺にカヌーが集まり、抗議を続けたために午前8時を過ぎてもオイルフェンスを開けることができなかった。
午前8時5分後頃から作業和船が、オイルフェンスの近くに集まりだした。しかし、カヌーチームがいるために近づくことができない。海保がくり返し警告を発したが、カヌーチームが粘っているので、8時20分頃から海上保安官が海に飛び込み、強制排除を開始した。
オイルフェンスにしがみついているカヌーメンバーを海保が1人ずつ引き剥がしていったが、9人のメンバー全員を排除するのに15分ほどかかった。
カヌーメンバーや辺野古に基地を造らせないぶるーの船を排除したあと、作業和船がオイルフェンスの開口部を開けてタグボートで広げた。本部町の塩川港で石材を積んだ第二十八旭丸のそばでは、平和丸や不屈が抗議の声をあげながら並走している。
いつもなら午前8時半にはK4護岸の工事が始まる。旭丸が開口部からオイルフェンスの中に入ったのは午前9時15分頃。それに合わせてK4護岸では砕石投下などの作業が始まった。海保のゴムボートが大浦湾に集中しているので、護岸工事は砕石の運搬船(ガット船)がオイルフェンスの中に入り、海保がK4護岸の方に回ってからになる。
早朝から海上で行動するには、中南部からやってくるメンバーは午前4時には起きないといけない。海の上では緊張の連続なので肉体的にも身体的にも負担は大きい。ネットであれこれ書くのは簡単だが、海上で行動するにはそれだけの努力がいる。
K4護岸では、真ん中の工事個所では捨て石の投下が行われ、松田ぬ浜側では被覆ブロックの設置が行われていた。下の写真は松田ぬ浜側だが、K3護岸から角度を変えですでに100メートル以上伸びている。目測では今月中にもつながるのではないか、と心配していたが、思っていたよりは工事が遅れ、GPSで測ると210メートルほど空いているという。
水深がある分、K3護岸よりは進行が遅い。これから排水施設も作るというので、その分時間はかかるが、台風や抗議行動による遅れがなければ、政府・沖縄防衛局がいう7月の土砂投入が可能となる。
辺野古側の護岸工事が進んでいる今、海上での抗議行動も重要な局面を迎えている。抗議船のガソリン代やカヌーの修理代など、日々の活動を支える財政面での支援をお願いしたい。カンパ振込先は下記のヘリ基地反対協のホームページを参照してほしい。
http://www.mco.ne.jp/~herikiti/
この日は梅雨前線の影響で雨が降る、ということで午前10時半頃に海上行動を終えた。ただ、その後は晴れて雨の気配はなかった。天候判断について、もっと議論しながら判断したいものだ。
明後日5月31日(木)には、ティダの会と新基地建設問題を考える辺野古有志の会による講演会がある。辺野古の海・大浦湾の貝の豊かさと価値を知るための一助にしてほしい。ぜひご参加ください。
「新基地建設問題を考える辺野古有志の会」と「ティダの会」が主催する講演会の案内です。
演題:「辺野古・大浦湾の貝類の貴重性について~サンゴウラウズを象徴として~」
講師:黒住耐二さん(日本貝類学会会員)
日時:2018年5月31日(木)午後5時から7時まで
場所:久志公民館 https://www.mapion.co.jp/m2/26.51594675,128.0078042,16/poi=24730067514
入場料:無料
主催:新基地問題を考える辺野古有志の会/ティダの会