16日(水)はいつもより1時間以上早く集合し、本部町の塩川港から運ばれてくる砕石の海上阻止・抗議行動を展開した。早朝にもかかわらずカヌー23艇、抗議船5隻が海に出て、航路付近やK4護岸、K9護岸などに分かれて行動したため、ふいを突かれた海保のゴムボートは対応が遅れた。
瀬嵩の浜からはカヌー14艇がK9護岸に向かった。今年に入って辺野古側のK1~K4護岸の抗議が続いていたため、瀬嵩の浜から出るのは久しぶりだった。この日は大浦湾も波が穏やかで、カヌーで行動するには最適の条件だった。
いつもなら午前8時前後には、砕石の運搬船が航路を抜けて大浦湾に入ってくる。しかし、抗議船とカヌーメンバーが外洋や航路、オイルフェンスの開口部で阻止・抗議行動を行ったので、運搬船は沖からなかなか近寄ることができない状態が続いた。
海保のゴムボートも数には限りがある。広範囲で抗議行動を展開すると分散せざるを得ず、強制排除も簡単にはできない。いつもなら午前8時半には護岸工事が始まるのだが、この日は運搬船が航路を抜けたあと、午前10時頃になってやっと始めることができた。
K9護岸の近くで待機していたカヌーチームは、大浦湾に入ってきた運搬船が近づいてくるのを緊張しながら待った。砕石を載せ替える台船の近くまで来てから、全員が一斉にフロートの間を抜けて運搬船に向かった。
運搬船までは距離があり、途中で海保のボムボートに拘束されたが、それでも多くのメンバーの努力で工事を1時間半ほど遅らせることができた。辺野古の海やゲート前で汗を流したことがある人なら、その意義が分かるだろう。
瀬嵩のK9護岸で抗議したカヌーメンバーは、午後は辺野古の護岸工事に抗議するため、車で辺野古に移動した。この日はゲート前にも大勢の市民が集まって抗議行動を行っており、工事車両の間で長時間動けなくなった。
車が動き始めてから、歩道で抗議している皆さんと手を振り交わしながら、辺野古のテント2に戻った。
この日は所用のため午前中で行動を終えたが、ほかのメンバーは引き続きK4護岸の工事に抗議行動を行っていた。
テント2から松田ぬ浜に向かう途中のデイゴの木に咲く花が青空に映えていた。