17日(木)は午前中がカヌー10艇、午後は9艇で、抗議船2隻とともに海上行動を行った。梅雨入りしたにもかかわらず、今週は青空が広がって暑い日が続いている。今日も熱中症に注意しながらの行動となった。
K4護岸の松田ぬ浜に近い側では、被覆ブロックの設置が行われていた。後ろの建物はキャンプ・シュワブの兵舎で、新基地建設に向けて高さを制限したうえで造られたものだ。しかし、国立高専をはじめ辺野古区・豊原区の建物や鉄塔で高さ制限を超えた施設が数多く存在することが問題となっている。こういう場当たり的でいい加減な形で、新基地建設は強行されている。
K4護岸の真ん中、辺野古岬から松田ぬ浜方向に伸びている部分でも被覆ブロックの設置が行われていた。
K4護岸の辺野古岬側では、捨て石の投下が行われていた。各場所とも海保に守られて工事が進められている。公務員は(市民)全体の奉仕者のはずだが、米軍への奉仕者として新基地建設のガードマンに成り下がっている。情けない姿だ。
この日はK4護岸の辺野古岬側で、捨て石の投下に対する抗議行動を中心に行った。オイルフェンスから護岸までは50メートル以上の距離があるので、前日まで海保はオイルフェンス内にカヌーを入れるところまでは規制していなかった。
しかし、この日はオイルフェンスにまたがってカヌーを入れようとしただけで、ゴムボートが接近しカヌーにぶつけて押し出していた。カヌーが一斉に漕ぎ出すと対応できないと考えたのだろうが、手漕ぎのカヌー相手にこういう対応をしている。この余裕のなさは何なのだろうか。
大型のオイルフェンスにまたがってカヌーを入れること自体、簡単なことではない。海保が徹底した弾圧態勢を敷くなか、カヌー乗って漕ぎ出すのも大変だった。それでも何度もオイルフェンスを越えて抗議をくり返した。
海保に拘束されると、ゴムボートが意図的にノロノロ運転し、時間稼ぎをして松田ぬ浜に運ばれる。そこから自力でカヌーを漕いだり、抗議船に曳航されて抗議現場に戻るのだが、写真はその途中でで見かけたウミガメの姿。大潮の干潮で海中を泳いでいるのが船の上からも見えた。
最近は連日のようにウミガメを見かける。それだけ辺野古の海が豊かだということだ。本来なら手厚く保護すべき場所を新基地建設で破壊しているのだ。安倍政権も、それに追随している沖縄の自公維勢力も、何と愚かで劣悪なことか。
小型のカヌーを改造したヨットで松田ぬ浜からくり出し、浅瀬を航行している人がいた。安全を確保したうえで、いろんな人が自由な発想で、辺野古の海に出て抗議していい。
護岸工事も大詰めを迎えている。カヌーや抗議船による海上行動にも、多くの人が参加してほしい。