韓国の第21回チハクスン正義平和賞に沖縄のヘリ基地反対協議会が選ばれ、22日午後からキャンプ・シュワブ・ゲート前のテントで授賞式が行われた。チハクスン平和基金の代表者らが辺野古を訪れ、ヘリ基地反対協の安次富浩共同代表らに賞状やメダル、賞金を授与した。
授賞式の前には琉球舞踊のかじゃでぃふうと鳩間節、古武術のヌンチャク、サイ、鎌、三尺棒などが披露され、場を盛り上げていた。
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授賞式の前には、この日3回目の資材搬入があった。工事用ゲートの前に座り込む市民を沖縄県警・機動隊が強制排除し、歩道のそばに設置した「檻」の中に閉じ込める。以前は機動隊のバスで壁を作っていたが、排気ガスを長時間市民に浴びせることが問題となった。すると、鉄柵を高くし、バスを止めずに「檻」と機動隊で囲い込んでいる。
この異常な光景はどうだろうか。歩道の脇にこのような鉄柵を常時設置し、市民を閉じ込めるのは不当拘束であり、人権侵害である。県議会議員や国会議員、弁護士は現場を訪れ、この状況を自分の目で確かめて、問題として取り上げてほしい。
市民を強制排除したあと、護岸建設用の石を積んだダンプカーやミキサー車などがゲートに入っていく。中には、荷台からはみ出さんばかりに石を過積載したダンプカーもある。この日はオイルフェンスのアンカーを積んだトレーラー車も入っていった。
辺野古側のリーフ内では、連日護岸工事が進められている。K1護岸では捨て石を投下し、伸ばす作業が行われていた。
K4護岸は長島側にかなり伸ばされているが、この日は松田ぬ浜側に捨て石が投下されていた。N5護岸からT字型にk4護岸が伸びている。もう少し工事が進むと、大型クレーンが2台に増やされ、両側に同時進行で工事が行われる可能性がある。
通称シュワブ岩の近くにスパッド台船が設置され、ボーリング調査の準備を行っていた。まだ掘削棒は海底に下りていないが、間もなく調査が始められるだろう。
沖縄防衛局は今年の夏には辺野古側リーフ内の一部を護岸で囲い込み、内側に土砂を投入して本格的な埋め立てに着手する予定だ。そうやって「後戻りのできない状況」を演出し、県知事選挙に向けて有利な状況を作り出そうとしている。
実際には大浦湾側の工事がはるかに難しく、工事全体はそう簡単には進まない。しかし、工事のしやすい辺野古側のリーフ内で埋め立てを始めることで、イメージ操作によって県民をあきらめさせる、というのが安倍政権の狙いだ。
翁長知事は夏前には埋め立て承認を撤回し、工事をいったん止めないと、安倍政権の狙いにはまって自らの選挙が危なくなることを自覚すべきだ。県知事選挙にあわせて県民投票をやろうとする動きは、それまで工事を進めさせることで知事選を敗北に導く自殺行為である。
名護市長選挙に向けて、カヌーチームのメンバーもチラシ配りや街宣活動を行っている。辺野古新基地建設を阻止するためにも、負けるわけにはいかない。