20日(土)は午前中、名護市長選挙のために市内の各所を歩き回っていた。移動しながらの楽しみの一つは、あちこちに咲いている花を眺めることだ。
午後2時前に辺野古漁港の堤防から辺野古沿岸部の工事の様子を見た。K1護岸では横の作業スペースでスパッド台船の組み立てが行われていた。このあと海に下ろして船で曳航し、浅瀬部分の海底ボーリング調査を行うと思われる。
今頃、この場所でボーリング調査を行うのはどういうことなのか。普通なら、護岸建設前にボーリング調査をすませておくものだろう。実際、2014年の夏には辺野古側のリーフ内で海底ボーリング調査が行われた。それに追加して調査するのだろうが、浅瀬部分の埋め立てに向けた動きが活発になっている。
N5護岸の先端部から、新たに建設が始まったK4護岸では被覆ブロックの設置が行われていた。カヌーチームと船で抗議していたが、距離がありすぎて細かい動きはつかめなかった。
訳あってしばらくはカヌーの行動を控えざるを得ないので、その分、市長選挙の方に時間を取っている。この間、名護市長選挙は名護市民対日本政府の対立構図の様相を呈している。一地方自治体選挙に中央政権が公然、隠然と介入し、辺野古新基地建設に反対する市長を潰そうと圧力を加えている。
こういう異常な状況が何度もくり返されている。今回の選挙で目立つのは、現市長に対するネガティブキャンペーンが執拗に行われていることだ。辺野古新基地建設問題が焦点になると勝ち目がないと判断し、なんとか論点をそらして国とのパイプを強調しようというのだろう。
相も変わらず、基地がらみの金と振興策で名護市民をだまそうというわけだ。どれだけ名護市民を馬鹿にしているのだろうか。政治家なら新基地建設について自分の考えを堂々と主張するのが当然だろうに、姑息なごまかしを続けている人物に名護市政を任せるわけにはいかない。
それにしても、海を眺めているとカヌーを漕ぎたくてならなかった。抗議行動をするのが第一の目的ではあるが、それ以前にカヌーを漕ぐこと自体が面白い。目の前で海が破壊されていくのを見るのはつらいが、ぜひ多くの人にカヌーで海に出てほしい。下のブログを参考にして、カヌー教室にご参加ください。
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