17日は海の日で海上行動やゲート前の行動は休みとなった。ウミンチュの警戒船も出ておらず、海上での作業は行われていなかった。
前日、16日の日曜日に辺野古側にフロートが張られた、ということだったので様子を見に行った。先週、警戒を続けていた髑髏の絵がある海岸の近くにフロートとオイルフェンスが張られていた。まだ完成はしていないのか、一部は沖の方に伸びている。近くには海保のテントも張られていた。
木の枠が組まれた所をフロートで囲むのかと予想していたが、そこよりも向かって右側にずれた位置に張られている。木枠の所は単管を組んで緑のネットを設置している。フロートが張られている場所は、K1護岸が建設される予定地だ。明日以降、どのように工事が進められていくか監視しながら、抗議行動を展開していくことになる。
取り付け道路の所は、外側の大玉のフロートや海保のテントが撤去されていた。K1護岸の方に移動したようだ。先週で取付道路の作業を一区切りつけ、週明けから髑髏の絵の方の作業を始めるのではないか、とカヌーメンバーで話していたのだが、その通りになりそうだ。
それにしても3連休の中日にあたる日曜日の午後にフロートを張るとは、余程カヌーの抗議行動が嫌だったらしい。実際、木枠が設置されて以降、カヌが髑髏前の海で警戒態勢を敷いていなければ、もっと早くフロートが設置されていただろう。
作業員たちもしきりに海の方を気にしていた。遠浅で干潮時には海保のゴムボートが動きにくいので、保安官の人海戦術で規制しないといけない。カヌーや船による行動がなければ、フロートを設置する必要もなく、海保の警備もいらないので工事はどんどん進む。工事を止めよう、というカヌーの積極的な行動があるからこそ、作業員たちもこのような対応をしないといけないのだ。
写真を撮ったのは松田ぬ浜と辺野古漁港の間にある突堤だが、その先の小島には龍宮神をまつった祠がある。その下の拝所で神女がうがん(拝み)をうさぎていた。こういう神聖な場所のそばで海を破壊し、新基地建設工事が進められている。
辺野古新基地建設は、自然破壊だけでなく沖縄の精神文化の破壊でもある。さらに社会環境の破壊でもあり、米軍による事件・事故の犠牲者を生み出さずにはおかない。さらに犠牲者は米軍が侵攻する他国の地にも及ぶ。それを止めなければならない。
K9護岸やクレーン台船も作業は行われていなかった。K9護岸では先端部近くまで消波ブロックの設置が進められている。台風対策を優先しているため、新たな捨て石の投下はできない状況で、一時停止せざるを得ない状況となっている。
日本政府・沖縄防衛局は複数個所で同時に護岸工事に着手することで、埋め立て工事が進んでいると印象操作し、県民のあきらめを誘おうとしている。しかし、手はつけても短い距離しか進めることはできていない。その実態を見極めつつ、海と海岸部の破壊を許さないために、力を尽くしましょう。