15日(土)は朝、カヌー15艇で松田ぬ浜を出発した。赤い髑髏の絵が描かれた壁の前の様子を見てから、取付道路と二手に分かれて監視活動を行った。抗議船は2隻が出港して、カヌーとともに海上行動を行った。
髑髏の絵の前では、環境調査員6人ほどが、望遠鏡や双眼鏡で周囲を観察しており、野鳥の生態を調べていたようだ。ほかに砂浜に下りてヤドカリを採集している調査員もいた。絵の前の海では潜水調査も行われていた。
髑髏の絵の上にある駐車場では、連日作業が行われている。ただ、この日はずいぶんゆっくりしたペースだった。下におりて浜の作業をしないか注意していたが、午後3時頃までそのような動きはなかった。
取付道路ではガードレールに鉄条網を巻き付ける作業が行われていた。外部からの進入防止のようだが、茶番としか思えない。無駄な作業で時間を浪費するなら、海上行動のプレッシャーで工事の進行を遅らせたことになるだろう。
取り付け道路のすぐ近くには、海保の保安官や作業員が海に下りるための階段が設置されている。キャンプ・シュワブに進入しようと考える者がいるなら、この階段を使うはずだ。階段や周辺の海岸もすべて鉄条網を設置しなければ、ガードレールだけ巻き付けても意味はない。
ガードレールはH鋼の重しがついているだけで、ポールが地面に埋め込まれているわけではない。台風の高波を受けたらどうなるだろうか。ガードレールが波でずれて破損すれば、鉄条網を巻き付けた分、修理も手間がかかるだろう。カヌーがフロートを越えて行くことは、こういうプレッシャーをかける効果もあるのだ。
この日は午後3時過ぎに行動を終えた。海も空も夏の色だ。監視活動だけでも炎天下では体力を使う。それでも、ゲート前の暑さに比べれば海の方はまだましだろう。機動隊による弾圧も海保とは激しさ、いやらしさが違う。
そういう弾圧をはね返していくために、抗議行動を主導している団体は、警察の暴力に対しては法的に対抗していく追求が必要だろう。そのためには写真・ビデオ撮影の体制もしっかり作らないといけない。座り込みの参加者も、各自がデジカメやスマホで機動隊の暴力を撮影し、自分自身や仲間を守る必要がある。