14日は朝、カヌー14艇で松田ぬ浜を出発した。今日もよく晴れて暑い1日だった。波は穏やかで、海底の海草が透けて見える。赤い髑髏の絵がある付近で新しい工事の動きがあり、最初にそこの確認に行った。
環境調査員らしい4人(男女2人ずつ)が、髑髏の絵が描かれた壁の排水口をのぞいていた。鳥やクモが巣を作っていないか、調べていたのだろうか。そのあと浜に下りて、ヤドカリを拾い集めているようだった。
この3日間、同じような作業を午前8時前から8時半の間に行っている。高江でも工事の前に希少植物の移植や小動物の移動を行っていた。集めたヤドカリは別の海岸に持っていったと思われる。これで生物を保護したという体裁をとりつくろい、この場所の破壊を進めていくのだ。
環境調査員が立ち去ったあと、上の駐車場にいる数名の作業員が海の様子を見ながら待機していた。下におりて作業をしたいが、カヌーチームがいるので逡巡しているように見えた。カヌーチームは3班に分かれて行動し、一つの班が残って新しい工事が始まらないか警戒にあたった。
この日は所用のため午前中だけの参加となった。午前中は目立った動きはなかったが、午後から下の道路の海岸寄りに鉄板が敷かれ、作業員が浜に置かれた塩ビパイプの写真を撮ったり、測量をしていたとのこと。
木枠が組まれた場所で工事をするには、まず塩ビパイプを置き直さなければならない。明日以降、そういう作業やフロートの設置などが始まるかもしれない。警戒態勢が続けられる。
午前9時頃、ゲートから入ってきたダンプカーなどが基地内を移動していくのが見えた。そのうちのダンプカー5台が生コンプラントの方に向かっていった。2回目の搬入時にもダンプカー5台が入り、午前中だけで10台が入った。
ほかに小型のショベルカーやローラー車も入ったので、路盤整備のために砂利が運び込まれたのか、生コンの材料として運び込まれたのか、はっきりしない。まだミキサー車が何台も出入りしているわけではないが、稼働を始めていてもおかしくない状況だ。
午前中には空のトレーラー車も入り、工事の事務所として使われていたと思われるプレハブが運び出された。
取り付け道路はほかの班が監視にあたり、ガードレールの土台となっているH鋼を溶接してつなげる作業が行われていたとのこと。ほかに道路上に砂を敷き転圧する作業も行われていたという。
もう1班はK9護岸に行き、先端部近くに根固め用袋材が設置されるのに抗議した。カヌー5艇がフロートを越えて海保に拘束されたが、フロートの開口部付近で解放されている。そのあと辺野古側に移動し、午後は警戒活動にあたったとのこと。
明日から3連休だが、土曜日も抗議行動は続けられる。平日参加できない皆さんに、ぜひ辺野古に来てほしい。熱中症対策のため、こまめに水分をとりましょう。