25日は朝、カヌー11艇で松田ぬ浜を出発した。辺野古岬に向かって漕ぎ進むと、キャンプ・シュワーブの作業ヤードでは青と黄色のバックホー2台が作業を始めていた。辺野古岬と長島の間に張られた網付きフロートのそばで様子を見ていたが、海上作業は休みのようでクレーン付き台船の動きはなく、作業和船も海に出ていなかった。
前日、破損した網付きフロートの台座の修理が行われていたが、他にも破損個所が複数ある。網を張った鉄棒は波で揺れ続ける。鉄棒の土台の木枠に波の力が伝わり、ねじ釘がしだいに緩んで接続していた金属板がはずれてしまい、木枠が分解しかけている。
フロートはもともと木枠をはめて網を張るようにはできていないはずだ。無理に取り付ければ波で破損するのは分かりきったことである。切れた網やロープとともに流出すれば、船のスクリューに絡んだり事故の原因となる。
構造的欠陥があるのだから作業員がいくら修理してもきりがない。ろくに管理もできないくせに、危険な物を海に大量に設置しているのが沖縄防衛局である。台風などで大時化となり、事故が発生すれば、沖縄防衛局と危険を放置した海上保安庁の責任である。
海上作業がなかったのでカヌーの練習を行った。長島の間を抜けてフロート沿いに大浦湾を瀬嵩まで漕いだ。1時間半近くかかったが波は穏やかで、久しぶりに長い距離を漕ぎいい練習になった。
大浦湾に設置されたロープ付きフロートもあちこちで破損している。ロープが切れているのはざらで、鉄棒が歪んだり、折れたり、フロートごとひっくり返ったり、見るも無惨な状態だ。これもこうなるの分かりきっていたことである。台風が来れば片づけも間に合わず、危険な状況となるのは必至だ。
弾薬庫下まで来てバージ船の上のコンクリートブロックを確認し、抗議の声を上げた。帰りは船にのって長島の近くまで移動し、そのあとカヌーを漕いで松田ぬ浜に引き揚げた。テントでは差し入れのカレーライスが用意されていた。くわっちーさーびたん。