24日は朝、カヌー14艇で松田ぬ浜を出発した。辺野古岬に向かおうとしたところで沖の方から米軍の水陸両用車が訓練を終えて浜に戻ってきた。危険なので全車両が上がるまで待機せざるを得なかった。沖縄の海は米軍優先であり、海保も手出しはできないし、する意思もない。陸や空もそうだ。軍事植民地の状況を朝っぱらから見せつけられた。
いつものように長島の近くまで漕いでから、フロート付近で休憩をとりながら様子を見た。浮桟橋ではクレーンで作業和船を海に下ろしている最中で、米軍のレジャービーチにも作業員が集まりだしていた。抗議船と合流してカヌーを漕ぎビーチの浮桟橋の方に向かい、フロートを海に引き出し始めたので次の接地ポイントに船で移動した。
前日、瀬嵩の浜の沖合まで欠陥フロートが設置された。24日はそこから辺野古弾薬庫側に向かって設置作業が進められた。アンカーのコンクリートブロックが沈められている場所には俵型のブイが浮かんでいる。そこにフロートの端を持ってきてつなぐので、船とカヌーで押さえた。
当初想定していた場所より瀬嵩側から設置作業が始まったので、タグボートでフロートを曳航する動きを見ながら移動した。この日は3班に分かれて行動していたが、海保のGBが走り回るのを抜けて、数艇がフロートや作業和船にしがみついて抗議した。
ゲート前のメンバーが浜から応援してくれて励まされた。浜に近い場所で作業が行われており、近い距離から市民の目があると海保も棒両区的な弾圧がしにくくなるので有り難い。
海保のGBに拘束され、平島の前で解放された後、接地ポイントに戻った。瀬嵩の浜で昼食をとったあと、午後も設置作業に抗議を行った。作業和船にしがみついての抗議に一時作業が止まった。
教員採用試験や人事で安慶田副知事が口利きをしたということで辞任した。沖縄では教職の道は難関で倍率も高い。私も以前、高校の教員をしていたが、何年も臨時教員をしながら試験を受け続けている人が大勢いる。不正な採用は許しがたいことであり、それが事実なら辞任は当然のことだ。
高江でも辺野古でも米軍基地建設を止めようと現場では、市民が体を張った抵抗を続けている。一方で県の幹部がこういう不祥事を起こしている。情けない話だ。「オール沖縄」なるものは新基地建設を止める手段ではあっても目的ではない。
国との政治的かけ引きで新基地建設が止まることはない。海でもゲート前でも、まずは沖縄県民が自ら行動しなければ、工事は止まらない。翁長県政がガタガタになるのを笑い、国が工事を強行してくるのは目に見えている。それにどう対処するか、緊急に問われている。