23日は朝、カヌー8艇で松田ぬ浜を出発した。辺野古岬から長島の南側まで来ると、フロート沿いで様子を見ながら休憩をとった。新型フロートの設置作業は土・日と2日続けて休みとなっていて、20日(金)の波でフロートに付けた鉄棒やロープが破損したあと、どういう対応を取るか興味があったが、これまで通り作業船を出してフロート引き出しの準備を始めた。
沖縄防衛局からすれば、ここまで来たら今さら設置をやめるわけにもいかない。後で問題が生じるのが分かっている欠陥フロートでも、居直って張り続けるしかないというわけだろう。しかし、それは問題をさらに拡大し、事故を招く危険がある無責任な対応である。20日程度の時化は大浦湾ではざらにある。沖縄防衛局は即刻、欠陥フロートを撤去すべきだ。
作業和船が海に出たので、フロートを越えて浮桟橋に向けて漕いだ。途中で風が強くなったので、抗議船に乗り込んでレジャービーチを囲うフロートの所まで行った。
フロートの出入り口付近は海保のゴムボートが警戒態勢を取り、中に入ったら「必要な措置を取る」と警告をくり返した。レジャービーチでは欠陥フロートの引き出し準備が進められていて、タグボートが沖に曳航する準備を始めたので、カヌーチームは船に乗ったまま、すでに設置されたフロートの先端部に移動した。
鉄の棒を付けたフロートはすでに瀬嵩浜沖と汀間漁港沖の中間くらいまで設置されている。その先端部に継ぎ足していくのに抗議して、カヌーをフロートのロープなどにつないで待機した。海保のGBが警告をくり返し、午前11時半頃作業船が近づいてきたが、継ぎ足すのは無理だと判断して、瀬嵩側の方からフロートの設置を始めた。
https://www.youtube.com/watch?v=lOFEV2rVHJo&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=9OCq0ZRfDuU&feature=youtu.be
カヌーで昼食の弁当を食べたあと、午後も引き続きフロートのそばにカヌーを止めて待機した。冬の海で長時間カヌーに乗っているのは体が冷えてきついが、みな少しでも作業を止めたいという思いで粘った。
午後3時25分頃、3本のフロートを連結して、瀬嵩側から途切れたフロートの先端部まで届く長さにすると、タグボートと和船でフロートを運んできた。海保が海に飛び込んでカヌーメンバーを拘束し、フロートから引きはがしていく。抗議船にも海保が乗り込んで沖に強制移動させたりした。
フロートのそばからカヌーを漕ぎ、作業和船のすぐそばまで行ったが、海保に海に落とされた。抗議行動のさなかには写真もビデオも撮れないので、具体的様子を伝えられないのがもどかしいが、何名も海に落とされてずぶ濡れになりながら、みな寒さに耐えて抗議を続けている。
朝8時に松田ぬ浜を出発し、戻ったのが午後4時半。海上で冷たい風にさらされ、海に落とされて浜に戻り、カヌーを洗って片付けてアパートに帰ると6時前。シャワーを浴びるときには体が冷えきっていた。沖縄とはいえ冬の海上行動は体にこたえるが、やるしかない。