14日はカヌー11艇で松田ぬ浜を出発した。全国的に冷え込みが厳しく、沖縄とはいえ海の上は風に吹かれて体感温度が下がる。米軍のレジャービーチ付近で監視活動を行っていた3隻の抗議船から、浜に準備してあった新型フロートの引き出し作業が始まったという連絡があったが、風が強かったことと長島付近に設置される可能性もあったので、午前中は長島近くのフロート付近で待機した。
抗議船から、新型フロートはカヌチャリゾート沖合の航路付近に設置されている、との連絡があり、大浦湾に出て様子を見た。長島近くでは潜水作業が行われていて、海保のGBが作業船に近寄るな、と警告してきた。波が高いなかしばらく様子を見てから、いったん平島に移動して休憩をとった。
https://www.youtube.com/watch?v=h5borP_iqss&feature=youtu.be
平島で昼食をとったあと、午後は抗議船2隻に乗ってカヌーを曳航してもらい、米軍のレジャービーチから新型フロートを引き出し、大浦湾に設置する作業に抗議した。金属の突起物を付けているので、砂浜に引っかからないように作業員が手で支えなければいけないらしい。
重量も増しているので浪速丸のウィンチでワイヤーロープを引いていたが、かなりゆっくりとしか引き出せなかった。余計な物を付けたのでフロートの張り出し作業が遅れるという、笑うしかない状況となっている。
新型フロートがすべて海に出ると、浪速丸にタグボート・明祐8丸が近づき、ワイヤーロープをつないで曳航を始めた。
https://www.youtube.com/watch?v=OldMxJUCGvw&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=GTeI4GHC4WQ&feature=youtu.be
曳航したカヌーを利用しながら、船長が巧みに船を操ってタグボートの前に回り、乗員みんなで海保のGBや作業船に抗議を続けた。
https://www.youtube.com/watch?v=6sKrlgEnmuY&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=tRYBQiz3zds&feature=youtu.be
新型フロートは1メートルほどの棒を立ててロープか網を張り、カヌーや船の進入を防ぐつもりらしい。T字型の突起は浮き球の下にあり安定用らしいが、大浦湾の波風でまっすぐ立つのだろうか。重量が増してアンカーやワイヤーロープの負荷も増す。強風の時はどうするつもりだろうか。いちいち器具を付けるのでフロート設置も時間がかかり、片づけるときも大変だろう。
自から作業を遅らせている沖縄防衛局の知的水準が分かるが、ここまでやってカヌーや抗議船を排除しようとするのは、沖縄の民意を無視して工事を強行するためのものだ。棒やロープを張れば危険度も増す。あえて危険なフロートを設置する日本政府・沖縄防衛局を許してはならない。
海上抗議行動があるからこそ、沖縄防衛局はフロート張り出しに時間を取られている。2014年の夏にカヌーや抗議船がフロートを越えて行かなければ、あるいは2015年に大型フロートを越えて行かなければ、このような新型フロートを導入することもなかった。手間をかけさせて作業を遅延させるのも、この間の闘いの成果である。来週も抗議を盛り上げましょう。