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Channel: 海鳴りの島から
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フロート拡張作業に抗議が続く。

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 7日は朝、カヌー13艇が松田ぬ浜を出発した。浮桟橋沖や米軍のリゾートビーチ近くで抗議船2隻と合流し、フロートを引き出して拡張しようとする作業船に抗議した。

 前日からすでに浜にはフロートが並べられていて、自力で漕いできたカヌーが米軍のビーチ前に着いて間もなく、作業和船がやってきた。フロートの端をロープに結んで引き出そうとする作業和船の前にカヌー7艇で阻止線を作った。船が抜けようとするたびに移動して前をふさいだが、海保のGBが規制を開始し、保安官が海に飛び込んでカヌー7艇を拘束した。

 阻止・抗議行動の間はカヌーを漕いでいるので、写真は直前までしかとることができない。そうでなければ拘束された後に撮るしかないが、カヌーの数が少ないなか、作業和船を止めようとみな必死にカヌーを漕いでいる。

 オスプレイが大浦湾の一角に墜落しても工事を強行する政府は、沖縄県民の世論など完全無視だ。現場で体を張ってでも止めなければ、沖縄県民はいいようにあしらわれ、いつか米軍事故で死者が出る。成人式が間近だが、1年前の成人式の日を深い悲しみの中で思い出している人もいることを考えたい。

 この日、作業和船は6隻以上が出ていて、米軍のビーチ前にカヌーや船が来られないように、大きくフロートの張り出しを拡張した。ただ、ここまで出したのは小玉のフロートで、さしあたりカヌー抗議船が近づけないようにしたものだろう。今後、このフロートは分割して再配置されると思われる。

 作業を進めさせるため、海保のGBはわざと低速で時間をかけ、カヌーメンバーを平島まで運んで解放した。少し休憩をとってから不屈丸に曳航してもらい、拡張されたフロートの所まで戻ってあとから来たカヌーメンバーと合流し、作業和船の動きや浜にフロートやオイルフェンスを並べる作業の様子を監視しながら待機した。

 午前11時50分頃、大浦湾に浪速丸がやってきたのが確認できた。作業和船だけでは大型フロートを大量に引っ張ることはできない。浪速丸が来たことで、辺野古岬と長島の間のフロートや、一番外側の大型フロート設置作業がこれから進められることになる。

 浪速丸はいったん浮桟橋沖に停泊したあと、カヌーメンバーが引き揚げてから、米軍のリゾートビーチの前に移動した。9日(月)は祝日だが、フロートやオイルフェンスの引き出し作業に従事するだろう。

 昼食はカヌーの上でとった。午後1時半頃、浮桟橋を出た作業和船のまわりを海保のGBが囲んで沖の方に移動を始めた。ずいぶん警戒しているようなので追って様子を見たが、カヌーは途中で戻り不屈丸で監視を続けた。

 不屈丸によれば、一番外側に沈めてあるアンカー用の大型ブロックの状況を調べ、黒い浮き球を取り付けていたとのこと。6個まで取り付けたようだが、浪速丸が来たことと連動して、大型フロート設置の準備が進められている。

 浜の方ではフロートとオイルフェンスが浜を埋めるほど並べられていた。浪速丸だと一度に運べる量も作業和船より倍加する。政府・沖縄防衛局はフロートやオイルフェンスの再設置を早く終了させ、汚濁防止膜設置に向けたコンクリートブロックの投下など、埋め立てに向けた作業を急ごうとしている。

 海でも陸でもそれを止めるためには、多くの市民の力が必要だ。ぜひ辺野古に来て、阻止・抗議行動に参加してほしい。 

 

 

 

 

 


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