5日は前日に張られたオイルフェンスの中に浮桟橋が設置されるので、いつもより早めに松田ぬ浜をカヌー10艇が出発した。途中で抗議船に曳航してもらい、オイルフェンスの近くまで来ると海上保安庁のゴムボート(GB)が18隻で警戒態勢を敷いており、赤いランプが点滅しているGBより内側に入るなと警告してきた。作業現場のまわりにオイルフェンスを張りめぐらすだけでなく、海保のGBでも二重の規制線を張っていた。
予想通り浮桟橋が海岸から海に向かって伸ばされ、設置作業が始まった。オイルフェンスに近づくと海保のGBが前をふさいで、それ以上近づくな、と警告をくり返す。そのままだと海保に拘束されるので、周辺海域を移動しながら作業の様子を観察し、船からはマイクで、作業を止めるように抗議を行った。
10時の休憩が終わってしばらく経ち、カヌーでオイルフェンスを越え抗議を行った。これだけ警戒態勢を取られるとオイルフェンスを越えるだけでも大変だが、少しでも作業現場に近づいて抗議することをこれまで常に目指してきた。その姿勢は今年も変わらない。大半が海保に拘束されて平島の近くまでGBで運ばれたが、そのあと松田ぬ浜に戻り、テント2で昼食をとってから午後の行動に出た。
午後は浮桟橋の両側に緩衝材としてオイルフェンスを取り付ける作業が行われた。3時頃それが終わり、クレーン車が米軍のビーチに移動し、山積みしてあったフロートを浜に並べる作業が行われた。明日以降、作業和船で引き出し、フロートを大浦湾に張りめぐらす作業が進められそうだ。
カヌーによる抗議行動は練習が必要だ。大浦湾の波を乗りこなすだけでなく、フロートを越えたり、海保のゴムボートをかわす力もいる。今どういう作業が行われていて、次はどのような動きになるかを読み、有効な抗議方法を考えなければならない。冬の海はきついが、ぜひ積極的に参加してほしい。