24日は北部訓練場のメインゲートで今年最後の土曜大行動が開かれた。それと並行して米軍歩行訓練道路の工事に対する抗議行動も取り組まれた。宇嘉川の河口からG地区に向かって進みつつ、途中で行われている工事に抗議し、機動隊が来るまで1時間半ほど作業が止まったとのこと。
G地区のヘリパッドの状況も市民数人が確認に行った。接地帯を囲むように作業員や警察、民間警備員の車両が駐車していたが、機動隊は歩行訓練道路に行っており、民間警備員と沖縄防衛局員が出てきて警備にあたっていた。
G地区から歩行訓練道路に入る入り口付近には、階段の擬木や単管パイプなどが置かれていた。まだまだ工事が続くことを示していて、歩行訓練道路は来年の9月までが工期となっている。米軍からすれば海岸部から内陸に進行する訓練のための重要な施設で、「返還」の裏で新たな施設の建設=基地強化がなされている。政府がいう沖縄の「負担軽減」の欺瞞を示す一例だ。
反対側の入り口には高所作業車が止まっていて、照明灯や探知カメラが設置されたようだ。
海洋揚水発電所からG地区にいたる進入道路の両側に赤土流出防止柵が設置されていた。沖縄防衛局はG地区ヘリパッドの年内完成のため、木の切り株を除去しないまま仮設道路を造り、建設を強行した。米軍に提供するためには抜根したうえで砂利を敷き直す必要があり、地面を掘り起こすので赤土が出る。そのための準備がなされているようだ。
土木の専門家によれば、現在敷かれている砂利をはぎ取ると、赤土が混じり路盤材として再使用できなくなる物が出る。作業の手間を含めて大きな無駄(税金の浪費)が生じるとのこと。最初から赤土流出防止策を設置して切株を除去し、設計図面通りに道路を造っていれば、そのような無駄は生じなかった。
すべての責任は日本政府と沖縄防衛局にある。この問題は今後も追及されるべきことだ。返還式典が終わっても、各地区のヘリパッドとその周辺ではまだ工事が続き、新たな問題が発生しているのである。
25日(日)まで名護市立図書館で高江のヘリパッド建設の実態と抗議の様子、森にすむ生き物たちを撮った写真展が開かれている。ぜひ見てほしい。
メインゲートで開かれた集会には参加できなかったが、うるま市の島ぐるみ会議から重要な問題提起があったとのこと。舌の仲宗根勇氏のフェイスブックを参考にしてほしい。
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