26日は朝、カヌー15艇が辺野古の松田ぬ浜を出発し、キャンプ・シュワーブ陸上部の様子を見ながら辺野古岬(長崎)をめざした。翁長知事が埋め立て承認の取り消しを取り消すことにより、辺野古の新基地建設工事が再開される。海では浮桟橋やフロートの再設置から作業が始まるので、それを警戒して海上保安庁や作業船が出る浜の状況などを監視した。
海上から見ている限り、午前中、陸上部での目立った動きはなかった。しかし、テレビのニュース映像にはフロートが保管、準備されている様子が映し出されていた。年末年始の休みを考えれば、御用納めまであと2日間しかないのに海にフロートを出すのは無理がある。それでも作業再開を印象付けるために、マスコミ向けにフロートを一部張り出すかもしれない。その抗議・阻止行動が明日から始まる。
この日は少し海が荒れていたが、その分、久しぶりに漕ぐメンバーにはいい練習になった。風や潮の流れをつかんで同じ場所にカヌーを保ったり、曳航や転覆練習なども行ない、平島で休憩をとりながら辺野古岬周辺の様子を監視した。
翁長知事の埋め立て承認取り消しの取り消しをめぐっては、その必要がない、という批判があった。国が代執行訴訟を起こすまで粘ればいいものを、早々と取り消して年内再開を許してしまった。高江のヘリパッド建設工事に反対できなかった翁長知事は、国に足元を見られている。辺野古でどれだけの抵抗ができるか、真価が試される。県民を裏切ってはならない。
勢いづく国は高江でやったように大規模な弾圧態勢を敷き、自然破壊を拡大してでも工事を強行してくる。それに抗するには体を張って本気で工事を止めようという人が数多く集まらなければいけない。弾圧を恐れて萎縮すれば、一気に工事は進んでいく。
オスプレイが墜落事故を起こしても、国は何の反省も痛みもなく、沖縄に犠牲を強要してくる。アメリカの顔色をうかがい、米軍のためならいくらでもサービスする。ヤマトゥの利益のために沖縄を利用するのは当然、と開き直っている。ここまで腐りきった国とその先兵である沖縄防衛局にやりたい放題させてはならない。