4月1日に辺野古岬付近で逮捕された際、米軍基地内に8時間近くも拘束され、外部との連絡が一切できない状態に置かれた。濡れたウェットスーツを着たまま、拳銃を携帯した米兵(MP)と向かい合うことになった。米軍基地内は日本の法律が及ばない治外法権の場所であり、日米地位協定が日本国憲法に優先する現実を身をもって知ったのだが、その問題を追及するために国賠訴訟を起こした。
20日はその第3回公判が那覇地方裁判所であり、向かいの公園で事前集会がもたれた。忙しいなか傍聴に来てくれた皆さんに深く感謝したい。公判では海上保安庁が反論しているのに米軍が半年経っても対応していないことに裁判長から被告代理人に督促があった。しかしだ、米軍の顔色をうかがって司法が米軍に特権を与える判決を出しているのだから、なめられるのも当たり前ではないか。
この日は午前7時から東村の平良で、東村村長が北部訓練場の一部返還式典に参加しないよう求める行動も取り組まれている。傍聴に来てくれた皆さんはそれに参加し、さらに那覇地裁から浦添署や宜野湾署、名護署で解放された仲間の歓迎と不当勾留されている仲間への激励行動も行っている。ご苦労様でした。
最高裁の不当判決により、年明けにも辺野古の埋め立てに向けた調査・工事が再開される。安部のオスプレイ墜落現場での海上抗議行動は、辺野古の再開に向けての準備練習でもあるのだが、カヌーを漕ぐこと自体は体が覚えている。それでもこれから練習を積まねばならない。