https://www.youtube.com/watch?v=cwT3ZXgr4sE&feature=youtu.be
3日も前日に続きH地区のヘリパッド建設現場で午前、午後と監視・抗議行動が行われた。現在、H地区ではヘリパッドの本体といっていい接地帯への砂利敷設が行われており、今週は同地区での活動が中心に行われてきた。同時にN1表ゲート近くの砂利置き場でも、過積載に対する監視・抗議行動が行われてきた。
そのH地区では問題点が噴出している。ヘリパッド建設現場では1日(木)に雨が降った。その影響でH地区のヘリパッド建設現場では、2日から接地帯の一部に穴を掘り、ホースを赤土濾過機につなげて排水する作業が進められている。
安倍政権が年内完成の圧力をかけるなか、作業を急ぎすぎて下層路盤の転圧が弱かったのだろう。敷き詰めたクラッシャーランを浸透した雨水が、路床部分の赤土の粘土層に滞留していると思われる。3日は午前・午後を通して排水作業が行われ、ホースを汚濁水が通っていくのが確認された。かなりの量の水が溜まっていると思われる。
溜まった水をそのままにしておけば、のり面にも水が浸透し軟弱化していくことも考えられる。N4の一つ目のヘリパッド建設中に、のり面が崩落したことを思い出した。こんな杜撰な工事の実態を米軍は知らないのだろう。欠陥だらけのヘリパッドを使って欠陥だらけのオスプレイが訓練する。いつか大きな事故が起こりかねない。
https://www.youtube.com/watch?v=EAVhuxyexHQ
排水作業をしている穴の周辺で、路盤の敷き固め状態をテストするプルーフローリングが行われた。重量物を積んだ4トンダンプカーを歩かせて確かめたあと、不良個所が見つかったらしく、いったん敷いた下層路盤をバックホーで剥がし、除去する作業が行われた。
https://www.youtube.com/watch?v=0HquRxPnyMk
下層路盤のクラッシャーランだけでなく、その下の路床の赤土も水を含んだ部分を削り取っていた。4トンダンプカーやキャタピラー式トラックが何度も往復し、赤土と砂利を運び出していた。完成を急ぐあまりに工事をやり直し、逆に時間を費やすという失態を演じている。沖縄防衛局のいい加減な現場指導の結果である。
https://www.youtube.com/watch?v=4NDCHmPQ29w
削り取った部分は午後までに再びクラッシャーランが敷き詰められた。その横にはまだ排水用の穴が開いたままだが、やり直しはしたものの同じ問題が生じないと言えるか。本来は、砂利の敷設自体をもっと時間をかけて丁寧にやるべきだろう。すでに上層部分の砂利も接地帯に積まれている。完成したと見せかけるために、急いで形だけを整えようとしている。
H地区では作業委員が高低差のあるのり面で安全帯を着けずに作業していることがあり、抗議行動に参加している土木技術者からくり返し批判されてきた。この日も水を含んで滑りやすいのり面で、安全帯を着けずにブルーシートを敷く作業を行っていた。
現場に立っている沖縄防衛局員に、安全指導するように声が飛んだが、反応しない。何が問題なのかも分からないほど無能なのか、1日中ぼけーっと立っているだけで給料をもらえるのだから、税金泥棒としか言いようがない。
https://www.youtube.com/watch?v=4JB_H3T49tM
過積載も市民の監視・抗議があるといくらか改善されるが、やがて居直って元に戻っていく。年内完成と言いながら、いつまで砂利搬入を続けるつもりだろうか。あちこち欠陥工事だらけなので、補修用の砂利まで搬入しておくということか。
この日は路盤の密度を測る試験も行われたが、見ていた土木技師によれば、本来は各地点の距離を置いて実施すべきところを、近いところでまとめて行っていたとのこと。路盤の問題個所を避けて、いいところだけで試験をするまやかしが行われていた可能性がある。よほど焦っているのか、H地区では問題だらけの工事が行われている。
土曜大行動日でN1表ゲート前には250人ほどの人が集まり、座り込み抗議行動を行ったとのこと。ぜひ多くの人がヘリパッド建設工事の杜撰さ、政府が宣伝するであろう「完成」のまやかしを知り、現場の抗議行動に参加してほしい。