2日は早朝から作業員が乗った車両への抗議行動で始まった。通称・赤橋から海洋揚水発電所の入り口まで続いた抗議行動で、H・G地区のヘリパッド建設工事を担当している作業員たちが現場に入ったのは午前9時頃だった。
前日の雨で森の中は斜面が滑り、何度か足を取られた。この日は裏方作業に徹したのだが、H地区に抗議に行ったメンバーの話では、接地帯の砂利敷設作業でいったん敷いた砂利を掘り出し、入れ替える作業を行っていたとのこと。敷き固めが弱い箇所があったようだ。作業を急ぎすぎて転圧不足が生じているのだろう。
本来、来年2月までの抗議を2カ月前倒しし、オバマ政権のうちにへりパッドを完成させろ、という無理難題を押しつけているのは、安倍首相と管官房長官の見栄にすぎない。そのために作業をせかされている作業員はもちろん、現場にいるすべての人が無理を強いられている。
作業員は杜撰な作業をせざるを得ず、結果としてやり直しの手間が生じてしまう。見かけだけ「完成」と打ち出し、あとから補修すればいい、という発想なのだろう。マスコミには仕上がったように見える角度から撮った写真を提供し、「完成」「返還」という猿芝居を打つ。日本政府・沖縄防衛局がいかにもやりそうなことだ。
しかし、事実は現場にある。メディアが現場に入らなくても、事実を確認に行く市民たちがいる。政府や沖縄防衛局が宣伝する「完成」の嘘は容赦なく暴露される。N1やH、G地区のヘリパッドが完成したというなら、年内にそこにオスプレイを離着陸させてみたらどうなのだ。しっかりと見てやろうじゃないか。できるものならやってみろ。