所用があり11日からしばらく高江に行けないので、現場の状況は伝えられない。この間、ヘリパッド建設用の砂利を搬入するため、警察・機動隊によって行われている道路封鎖の問題について触れておきたい。
すでに書いたように10日の午前7時半ごろから8時ごろにかけて、高江の集落と県道70号線をつなぐ道路が沖縄県警によって封鎖された。
https://www.youtube.com/watch?v=o5pDiVZaaZ8&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=hjBDn2KtX2E&feature=youtu.be
平日の通勤時間帯に集落の出入り口を封鎖されたら仕事にも行けない。7月22日にN1表の抗議テント、車両の強制撤去がなされて以来、ヘリパッド建設のためなら何でもありの状況が高江では続いている。住民の生活を破壊する暴挙である。
道路封鎖は県道70号線の北部訓練場メインゲート付近や新川ダム入り口付近、N1表ゲート周辺やその南側にある橋付近でも頻繁に行われている。8月9日にメインゲート南側で行われた道路封鎖では、約2時間にわたって北上できない状態が続き、沖縄で一番交通量が少ないと言われる70号線でも大渋滞が生じた。
https://www.youtube.com/watch?v=MJgS3nEFL-U&feature=youtu.be
影響を受けるのは70号線沿いにある国頭村や東村の住民だけではない。工事関係者や農業関係者、ドライブをしている市民も長時間待たされ、支障をきたしている。
そもそもの原因は高江のN1表側からヘリパッド建設を強行していることにある。MV22オスプレイが使用するヘリパッドが建設されれば、地域住民は今後ずっと爆音被害にさらされ、ノグチゲラやヤンバルクイナなど世界的に貴重な生物が深刻な影響を受ける。
北部訓練場の南側にはすでに15のヘリパッドがあり、新たに建設しなくても十分に訓練は行えるはずだ。G地区のように宇加川の河口に通じて、海と連動した訓練を行うためにヘリパッドを建設するのは、基地強化以外の何物でもない。日本政府・沖縄防衛局は即座に工事を中止し、警察は道路封鎖をやめるべきだ。
N1表のゲートから毎日、砂利が搬入されているが、それを止めない限り工事は着々と進む。N4では沖縄防衛局に出し抜かれて材料の砂利を入れられてしまい、ヘリパッドが建設されてしまった。同じ過ちをくり返してはならない。わざわざ高江に来て抗議をするのなら、効果のあるやり方をしないと、ヘリパッドができてから悔やんでも遅い。