講演のため横浜に来ているのだが、沖縄を発つ前から気になっていたうるま市の女性失踪事件は、最悪の結果となってしまった。容疑者の元海兵隊員の米軍属は、嘉手納基地に勤めているという。米軍基地がなければ、このような犯罪は最初から起りはしない。基地あるが故の犯罪がいつまでくり返されるのか。
今年3月にもキャンプ・シュワーブ所属の海軍兵によるレイプ事件が起こっている。辺野古新基地建設が中断したと思ったら、米軍関係者による凶悪事件が連続して起こっている。沖縄戦から71年が経っても、沖縄に米軍基地が集中し、米軍犯罪の被害者が生み出され続けている。
辺野古新基地建設、高江ヘリパッド建設への阻止だけではない。沖縄の全米軍基地の撤去をめざして沖縄県民は全力を尽くす時だ。怒りを行動として示さなければ、日本政府は事件をもみ消して、見せかけの謝罪で終わらせようとする。それではいつまでも米軍犯罪から抜けだせない。