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2日遅れとなったが、現在の大浦湾の工事状況を確認するため、12日の様子を写真で伝えたい。
12日は新工事用ゲート前の抗議行動に参加する前、11時42分頃に辺野古弾薬庫側の歩道から大浦湾の様子を見た。
上の写真で手前に砂山が六つあるのはトレミー船で、軟弱地盤の海底に砂を敷く作業を行っている。サンドコンパクションパイル船(SCP船)の砂杭打設により、海底の泥で汚濁が広がらないようする作業である。
その後ろに2隻のSCP船があり、砂を載せたクレーン付き台船が横付けされ、クレーンが上がって作業が行われていた。
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こちらのSCP船もベルトコンベヤーの受け口に白砂が入っているのが確認でき、砂杭の打設が行われていた。
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長島側の手前に見えるSCP船では、濃い灰色の砂が砂杭打設に使われていた。
その奥のSCP船には、クレーン付き台船をはさんで砂利採取運搬船・第十八大海丸が横付けし、砂を移していた。
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海底の浚渫作業を行っている船の周りには汚濁防止膜が張られている。しかし、汚濁防止膜の一部は開いていて、白濁が防止膜の周辺にも広がっていた。
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K8護岸には土砂を積んだランプウェイ台船が3隻接岸し、ダンプトラックが仮置き用の土砂を辺野古側の埋め立て地に運んでいた。
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午後12時39分頃、作業を終えた第十八大海丸が大浦湾から出ていった。
このような砂利採取運搬船により、沖縄島周辺の海底から海砂が採取され、連日大浦湾に運ばれている。
新たな米軍基地建設のため、日々、沖縄の海の破壊と荒廃が進行しているのだ。
この現実に目を向けず、何が「観光立県」か。
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午後1時17分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。
日が照ると沖縄は暑いくらいで、遠景が陽炎で揺らいでいた。
安和から仮置き用の土砂を運んできたガット船・聖嘉が大浦湾から出ていくところだった。
現在、大浦湾に土砂を運ぶ鶯色の船体のガット船が3隻ある。クレーンの黒塗りの操縦室に引かれた線で見分けがつき、写真のオレンジ色が聖嘉、青色が聖嶺、白が憲洋である。
ダンプトラックが土砂を運んできて、3カ所に下ろしていた。
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午後2時39分頃、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。
A護岸では鋼管矢板の打ち込みが行われていたが、バイブロハンマーとの接続部分から海水が噴き出し、作業員たちが遠巻きに様子を見ていた。
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湾内のSCP船では砂杭の打設作業が続けられていた。
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トレミー船による海底への砂撒き作業も続けられていた。
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海上ヤードへの捨て石投下は、この日の作業が終わったのか、動きがなかった。
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デッキバージには「しょうえい」という砂利採取運搬船が横付けし、砂を移していた。押し船は第十八勝栄丸。
大浦湾では数多くの作業船がひしめいているが、3月11日に大浦湾に海砂を運ぶmarumasa1号が機関室で火災を起こしている。
さらに3月13日には大浦湾内で作業船・第81明神丸が油を流出させる事故を起こしている。
大量の作業船を使い、無理な工事を進めれば、事故が続発するばかりか、取り返しのつかない大事故も起きかねない。
沖縄の民意を踏みにじって進められているこの工事は、莫大な予算と時間を浪費し、基地利権に群がる者たちを儲けさせるだけだ。
日本の安全を守るどころか、衰退と危険をもたらすだけの工事でしかない。即刻中止すべきだ。