29日は風が強く白波が立って大浦湾は荒れていた。警戒船や作業船も出ていなくて、コンクリートブロックを積んだ台船の動きもなし。海底ボーリング調査を行っている緑の台船も、掘削用のガイドパイプが船体から離れているのが確認できた。
抗議船は海に出ないということで海上行動は中止となったが、カヌーは練習がてらリーフ内を長崎まで漕ぎ、台船周辺のフロートの様子などを確認しようか、ということでカヌーを松田ぬ浜に出した。しかし、風が強まり白波が立ち始めた。帰りは向かい風となるので、カヌーも海に出るのはとりやめにした。
そのあと、カヌーメンバーはゲート前の応援に行ったり、辺野古新基地建設の埋め立て承認をめぐる代執行訴訟を応援するため那覇に向かった。
第2ゲートの前にもブロックが積まれ、集会が開かれていたので参加した。辺野古弾薬庫への出入り口で、〈火〉のマークを付けた車両が訓練に必要な弾薬類を搬入、搬出する。辺野古新基地が完成すれば、弾薬庫に隣接する点でも海兵隊にとって利点となる。それだけにこのゲートが封鎖されれば、米軍にとっては大きな打撃となる。ゲート前の阻止行動がエスカレートしていることに米軍も神経をとがらせているはずだ。
第1ゲート(旧ゲート)の方はすごいことになっている。前日までに積まれたブロックは1400個に達していたようだが、この日もさらに追加が積み上げられていた。全国から絵入りのブロックも送り届けられている。この日は県警と警視庁の機動隊による排除もなく、第1ゲートはブロックで封鎖されたままだったという。
世界の米軍基地で、ゲート前にブロックを積んで封鎖した例が今まであっただろうか。安倍政権は警視庁の機動隊を送り込み、力づくで新基地建設を進めようとしている。機動隊の暴力的弾圧で負傷者や逮捕者が相次いでいるなか、創意工夫を凝らして抵抗を続けるゲート前の皆さんに感心する。うちはまてぃ、ゆーちばとーん。海ん見習わんねーならんしが。
お昼前に松田ぬ浜に行くと、荒れた海に米軍がゴムボートと水上バイクを出していた。水上バイクの米兵は自ら海に飛び込み、泳いで戻ると起こして走行する訓練もやっていた。あえて荒天時に訓練をやっていたのだろう。キャンプ・シュワーブの浜ではゴムボートを使用した訓練も多い。