6日は午前カヌー8艇、午後は7艇のカヌーで、抗議船3隻、ゴムボート1隻とともに海上行動を行った。前日に続き、長島近くから航路に向かってオイルフェンスが張られるのを警戒して、いつもより早めに松田ぬ浜を出発した。作業船が動き出している、との連絡をぶるーの船から受け、急いで大浦湾に出た。
オイルフェンスをフロートに留めた場所をぶるーの船が押さえ、他の抗議船とカヌーはフロートの近くから作業員に、沖縄の民意を踏まえて作業を止めるよう訴え、調査の継続に抗議した。
前日に続きこの日もスパッド台船と緑のクレーン付き台船で、海底ボーリング調査が続けられている。掘削用のガイドパイプが海に下りていて、スパッド台船からは掘削棒を打ち込んでいるらしい金属音が聞こえた。
長崎(辺野古崎)近くの陸上ではクレーン車が2台とバックホー2台ほどが動き、作業を行っているのが確認できた。ゲート前の阻止・監視行動が行われていない時間帯に作業員が入っているのだろう。高江でヘリパッド建設に反対しているときは、午前2時、3時という時間帯に作業車がゲートから入ったこともあった。
7日からは警視庁機動隊がゲート前に再投入され、作業車が列をなしてやってくる可能性が高い。沖縄の民意を踏みにじる作業を海でも陸でもまずは止めさせるために、辺野古に足を運びたい。
この日は午前と午後の二度、カヌーでフロート・オイルフェンスを越えて2隻の台船をめざした。午前の行動では2艇のカヌーがスパッド台船のすぐ下のオイルフェンスまで行ったが、台船から降ろされたグリーンのネットには、海上保安官に阻まれて手が届かなかった。
年が明けて県内紙が、沖縄の貧困について記事を掲載している。給食費や授業料を払えず、進学をあきらめる生徒、全国最悪の貧困率など、沖縄の貧困問題の深刻さが浮き彫りにされている。
米軍基地があるから沖縄は経済的に優遇され、もうかっている。インターネットではそういうデマがネット右翼により垂れ流されている。しかし、現実は基地あるが故の貧しさが、この島を70年間おおってきたのだ。
大浦湾に張り巡らされているフロートやオイルフェンスの予算だけで、どれだけの貧困家庭、子供たちが救えるだろうか。ましてや、辺野古新基地建設全体の予算があれば、福祉、教育、医療分野でどれだけの人が救われるか。
米軍に新基地を提供するため数千億円の予算が費やされ、ゼネコンや国防族の議員、地域ボスらが基地利権に群がる。沖縄の「基地負担の軽減」などきれいごとに過ぎない。沖縄を食い物にする連中を許してはならない。