25日はカヌー5艇が松田ぬ浜を出発し、長崎の岩場で監視活動を行った。ほかに4艇が浜の近くで初心者練習を行っている。オカヤドカリの移植調査も行われようとしており、前日浜で作業員たちの動きもあったので、カヌーチームは長崎の岩場付近で待機しながら、岬周辺の様子を見た。
長島近くのスパッド台船やクレーン付き台船は、抗議船で監視活動を行っており、2隻とも海底ボーリング調査が今日も行われていた。また、米軍のリゾートビーチ近くに停泊しているコンクリートブロックを積んだ台船では、周りのフロートが撤去され、浜に上げられる作業が行われていた。
年末年始に向けた片付けかもしれないが、フロートがなくなったことで台船が移動できる状態にある。年内にコンクリートブロックを海中に投じる可能性もあり、注意が必要である。そうなれば辺野古の埋め立て取り消しの執行停止をめぐり、沖縄県が国を提訴した直後だけにメディアの注目を受け、宜野湾市長選挙にも影響するだろう。政府と沖縄防衛局はどう動くだろうか。
大潮の干潮で岩場が露出しており、フロートや金属のジョイントなどでこすれ、傷ついた岩の角が取れて丸くなった状態が確認できた。一番下の写真はフロートがない場所で、そこの岩と比較すると色や形の違いが分かる。砂岩質の柔らかい岩なので、干潮時にフロートや金属と接触するうちに削れてしまったようだ。三重に張られたフロートが、このような形で自然を破壊している。沖縄防衛局は即座にフロートを撤去すべきだ。
長崎の岩場や松田ぬ浜は生物観察の場でもある。子どもたちが生き物と触れ合える場を守るのは大人の責任である。自分たちの代で沖縄の自然を食いつぶしていいはずがない。埋め立ててしまえば、海岸はもう元に戻らないし、これらの生き物も消えていく。一度消えてしまえば、人の手では二度と作り出せないのだ。