23日は水曜大行動で、海上行動の前に1時間ほどゲート前に寄った。作業車が出入りする旧ゲートの前には約350人が集まり、休日ということもあって作業車は訪れなかったとのこと。
海から長崎(辺野古崎)付近の工事現場を見ても、重機類の動きはまったくなく、作業は行われていなかった。ただ、映画館から岬側の整地作業はほとんど終わっているようで、電柱も撤去されてがらんとした空間が広がっている。
また、割栗石を網袋にいれた布団かごが大量に積み重ねられているのも見える。名護市教育委員会と県教育委員会の文化財調査が終わりしだい、仮設道路建設のために布団かごが海に投じられる準備が進んでいる。
ゲート前からは工事の様子が見えないが、海からは目の前で作業が進んでいるのを目にできる。現実に何がどのように進行しているかを直視し、実際に阻止するためにどうしなければいけないかを議論する必要がある。今日はともかく、ゲート前で集会を開き、歌って踊っている間にも、作業は行われているのだ。
23日はゲート前の大行動に参加したメンバーも多く、いつもより遅れて午前10時10分頃に11艇のカヌーが松田ぬ浜を出発した。ほかに3艇が浜で初心者練習を行っている。辺野古崎を通って長島の間を抜け、大浦湾に出ると目の前のスパッド台船やクレーン付き台船の様子を見た。
陸では警視庁機動隊が一時引き上げ、作業車の動きもなくクリスマスムードなのだが、海では海底ボーリング調査に対する抗議行動が続いている。21日には抗議中のカヌーに海上保安庁のゴムボートが正面からぶつかり、カヌーに乗っていたメンバーが肋骨にひびが入るけがを負わされている。
22日には海保のゴムボートが今度は抗議船に衝突し、操縦していた船長が顎に負傷している。同日は海保のゴムボートに乗り込んだり、すがりついたりして長時間の抗議が行われたとのこと。海保に何度も海に沈められ、海水を飲まされたメンバーもいたという。
この日も海保に守られて海底ボーリング調査が進められた。長島近くのスパッド台船では、午前、午後と4人ほどの作業員が掘削棒を打ち込む作業などを行っていた。
緑のクレーン付き台船(第八十八福丸)は午前中、掘削棒が台座からはずされて作業は行われていなかった。午後は掘削棒が台座に付けられてボーリング調査が行われている。水深が深くてスパッドで固定できないのか、船体がうねりでかなり揺れていた。
この日は午前中に11艇、午後に9艇のカヌーがフロート内に入って台船をめざし、ボーリング調査への抗議を行った。
何重にもフロートとオイルフェンスが張りめぐらされ、長島近くの岩場という狭い場所で、海保のゴムボートが待ち構えるなかにカヌーで突っ込んでいく。手漕ぎのカヌーで動力船による阻止線を突破するのは容易なことではない。
この日は全艇が途中で海保に拘束され、松田ぬ浜に運ばれた。米軍はクリスマスイブから休暇のようだが、海底ボーリング調査は明日も行われる。特にスパッド台船は年内に作業を終え、浅場に移動したいはずだ。それに対する抗議が明日も続けられる。頑張りましょう。