25日は波が高くて海上行動は行えなかったので、早朝からキャンプ・シュワーブのゲート前に行き、作業車や米軍車両への抗議行動に参加した。先週と同じように旧ゲート前は座り込みの市民が機動隊のバスの前まであふれていて、さらに第3ゲートに向かって両側の歩道にも市民の列が続いている。
これだけの人がいれば機動隊も排除できない。何時もなら排除が始まる午前7時前になっても機動隊は表に出てこない。ゲート前では県議会議員や訪米団の皆さんのあいさつ、「沖縄を返せ」「座り込め、ここへ!」などの合唱が続いた。
この日はYナンバーの乗用車を含め、米軍車両への抗議行動も果敢に行われた。安倍晋三政権があくまで新基地建設工事を強行しようとすることに対し、たんに日本政府だけでなくアメリカ政府にも抗議しなければならない。そのためにも米軍に直接抗議し、自らも当事者であることを認識させる必要がある。
https://www.youtube.com/watch?v=HtkeTWcTLns&feature=youtu.be
アメリカ政府が今の沖縄の状況に危機感を抱き、日本政府に働きかけざるを得ないような取り組みがなされないと、海上と陸上で進められている作業を止めるのは難しい。作業車両を止めるのは言うまでもなく、米軍車両への抗議も積極的に行った方がいい。
新ゲートの前では基地内に出入りする米軍車両に対し、前に立ってプラカードを掲げたり、まわりを囲んだり、デモ行進するなどして抗議を続けた。抗議者の数が少ないと笑っている米兵も、これだけ人が集まると緊張した顔で様子を見ていた。
抗議行動が激しくなったので、機動隊のバスが3台追加されてやってきた。基地内に入ろうとするそのバスに対しても抗議の声が上がった。
https://www.youtube.com/watch?v=ITbPQLEDs5I&feature=youtu.be
この日の行動は短時間で終わったが、70年間続く米軍の基地占拠に対し、怒りを覚えている沖縄人は多いはずだ。怒りは行動として示さない限り、米兵たちは自分たちが歓迎されていると錯覚する。沖縄が彼らにとって都合がよく、居心地のいい島である限り、彼らが自ら出ていくことはあり得ない。
まずは米軍が好き勝手に演習でき、遊べる島ではないことを突きつけ、米兵らにとって居心地の悪い島にしなければならない。沖縄人も日本人もあまりにおとなしすぎ、彼らになめられているのだ。
この日は午前11時過ぎから中城海上保安部の前で、この間海上保安官によって繰り返されてきた暴力的弾圧への抗議行動も取り組まれた。カヌーや抗議船のメンバーに支援者を加えて40名ほどで、海保に対し2度と暴力を振るわないこと、問題となっている保安官の配置転換を求めた。
安倍政権の沖縄に対する強硬姿勢が、ゲート前では機動隊の、海では海保の暴力として表れている。まさに沖縄の民意を力でねじ伏せようとするものであり、それは新基地反対の声だけでなく、民主主義を圧殺しようとするものだ。
集会の途中に右翼団体がやってきて妨害していたが、こういう民間の暴力装置や国家の暴力装置による威嚇、弾圧をはねのけて、なんとしても辺野古新基地建設を阻止しましょう。