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Channel: 海鳴りの島から
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弾圧のさなかに歌われる「沖縄を返せ」

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 6日も早朝からキャンプ・シュワーブ・ゲート前の座り込み阻止行動に参加した。新基地建設に向けた作業車が入る旧ゲートには80名ほどの市民が座り込んだ。ほかにも北側の国道沿いに作業車を止めるために数十名の人が待機している。

 午前7時前にアルソックの背後で緑のネットが張られた入り口が開いた。作業車がまじかに来ていて、すぐに県警と警視庁の機動隊による暴力的弾圧が始まった。つないだ手と腕を引きはがし、足をもって排除していく。ゲート前は怒号と叫び声が入り乱れた。写真と併せて下の動画も見てほしい。

https://www.youtube.com/watch?v=LlG2ydjvkOQ&feature=youtu.be

 機動隊による強制排除が進むさなかに、誰ともなく「沖縄を返せ」の歌が始まった。スクラムを組み「かたき土を破りて 民族の怒りに燃ゆる島…」と声をあげる女性たちにも機動隊が迫る。屈強な彼らに滑り止めがついた軍手で握られるだけで腕には青あざができ、指や手首、肩を痛める。それでも必死の抵抗が続いた。

https://www.youtube.com/watch?v=XiTSrLpaCxc&feature=youtu.be

 「日本復帰」とは施政権がアメリカから日本に移っただけであり、沖縄にとって主権は失われたままであること。沖縄の主権はまだ沖縄人に返ってきていないこと。目の前の弾圧を見つめ、歌を聴きながらひしひしとそう感じた。 

https://www.youtube.com/watch?v=1P9hckDP7sU&feature=youtu.be

 こういう光景がキャンプ・シュワーブ・ゲート前では毎朝くり返されている。もっと人がいれば…、といつも思う。早朝からの行動は集まるだけでも大変厳しい。しかし、多くの人が集まり、ゲート前に座り込んで作業車を止めれば、それだけ新基地建設に向けた作業を遅らせることができる。

 海上行動でもそうだが、そういう日々の積み重ねが成果を生み出していく。ゲート前や海上で続けられている抗議・阻止行動がなければ、海底ボーリング調査はとっくに終了し、埋め立て工事も始まっていただろう。車を乗り合わせたり、知り合いに声をかけ合って、ぜひ午前6時から始まる早朝行動に参加してほしい。

 座り込みメンバーが四分の三以上排除され、作業車がゲート内に入り始めたので、ビデオを撮るのをやめて機動隊の間をすり抜け、作業車の前に横たわった。しばし車列が止まったが、機動隊に羽交い絞めにされて抱えられ、歩道に排除された。

 運び込まれた歩道は鉄柵と機動隊の車両で囲われている。どういう法的根拠でこのような拘束を行っているのか。弁護士からも問題が指摘されている。

 ゲート前でまだ頑張っているメンバーがいて、バックホーを乗せたトレーラー車がしばらく入れずに止まっていた。機動隊の壁の向こうをゆっくり進むトレーラーに抗議が続いた。

 作業車両が基地内に入り、機動隊が引き上げたあと、旧ゲート前で集会が開かれた。そのあと新ゲート前までデモ行進し、そこでも集会を開いた。

 いったんゲート前での行動を閉じ、道路を渡ってテントの下で朝食や休憩をとった。それから各地から集まった皆さんのあいさつが続いた。

 新ゲート前に立って午前中、米軍車両に対して抗議を行った。この日はグリンピースのメンバーが参加していて、新ゲート前で行われたデモ行進に道路の向かいから声援を行っていた。

 夏を思わせる日差しの下で、シュプレヒコールや歌が続いた。小心な日本政府は、グリーンピースの船が辺野古沖に来ることさえ拒んでいる。情けない話だ。そういう対応は世界から失笑と軽蔑を受けるだろう。

 どれだけ隠そうとしても、沖縄の貴重な自然を破壊し、県民に新たな基地を押し付けようとする日本政府の姿は世界に知られていく。ゲート前や海上での行動はその原動力となる。頑張りましょう。

 


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