台風24・25号の影響で大浦湾は波が高く、今週に入って海上作業は一昨日と昨日、フロートやオイルフェンスの一部撤去作業が行われただけで、16日は海上作業も行われていなかったとのこと。沖縄防衛局からすれば、どうせ翁長知事の埋め立て承認取り消しの執行停止が行われるまでは作業ができないのだから…、と強がりを言ってみたいところかもしれない。しかし、台風がこれだけ続くと、さすがに日ごろの行いの悪さを思い知るだろう。
横浜市のマンションの傾斜問題が報じられている。基礎のくい打ち施工の不良だけでなく、データの偽装まで問題が広がっている。このニュースを見ながら、辺野古の海底ボーリング調査はまともに行われているのか、という疑問を抱く。高江のN1に応援に行ったとき、県内の某架橋工事で海底ボーリング調査を行ったという方から、大浦湾は地層が複雑なのでもっと細かくボーリング調査をやる必要があるのではないか、という意見を伺った。
調査を早めるために掘削地点を減らし、ずさんな形で調査が進められていないか。沖縄防衛局ならやりかねない、というのは、環境アセスメントのいい加減さや高江のヘリパッド工事を見てきて自然に抱く疑惑だ。MV22オスプレイの沖縄配備がとっくに分かっているのにしらを切り、県民を欺いてアセスの最終段階までごまかし続けた。大浦湾の調査が遅れていると、浅場の方から埋め立て作業を始めるという。このでたらめさが沖縄防衛局の特質である。高江ではN4のヘリパッド建設工事中に土砂崩れが生じた。
瀬嵩側の岩場では5月の台風で打ち上げられたフロートが今も放置されたままだ。いつになったら片付けるつもりか。片付ける能力がないなら、最初からフロートを設置するな。長島周辺のフロートを撤去しているのも、北風に流されて長島の岩場に打ち上げられたら手の施しようがないからだろうが、そもそも翁長知事の取り消しを受けて再設置をすべきではない。
力づくで調査や工事を進めて沖縄人が泣き寝入りすると思ったら大き間違いだ。本格着工を装ってどこかに土砂を投入しよう、などという浅はかな考えを沖縄防衛局が持っているならやめることだ。それであきらめるようなら、そもそもこんなに長く辺野古の闘いが続いてはいない。