13日は松田ぬ浜から16艇のカヌーが抗議行動に出発した。翁長雄志知事が埋め立て承認取り消しを正式に発表することで、新基地建設工事を進める法的根拠が失われる。それを踏まえて船団とともに海上行動を取り組むことを決め、辺野古崎をめざした。
辺野古崎の岩場付近には、11日の日曜日にグリーンのネットが張られている。海上行動が休みの日曜日を狙って作業が行われたもので、大浦湾の長島近くにもオイルフェンスが再設置されている。そうやってこそこそと作業をしなければならないのは、抗議行動がそれだけ効果を発揮していることの表れでもある。
何度でも執拗に抗議し続けることによって作業の進行を遅らせる。その積み重ねがあったからこそ、知事の取り消し前に本格着工をできなかった、という状況も生み出されている。ゲート前でも海でも多くの人の努力が、政府・防衛省の思惑通りにことを進めさせない形で実を結んでいる。そのことに自信と誇りを持ちましょう。
午前10時に翁長知事の記者会見が行われるのを受けて、カヌー全艇と抗議船4隻がフロートを越えて前進した。海上保安庁のゴムボートが、臨時制限水域の外に出るよう警告を発するのに対し、知事の承認取り消しで法的根拠は失われた、と反論し、さらに進む。海保は警告をくり返すだけで手出しはできなかった。
向かい風が強いなか、時々ボードを掲げながら、横一列になるようにカヌーを漕いだ。1年以上この海でカヌーを漕いできて、いくつもの節目を迎えた。そのたびに一喜一憂することはないが、知事の取り消しを踏みにじろうとするる政府・防衛省に対しては、怒りを掻き立てられる。沖縄県民をまともな人間扱いしていないのだ。うしぇーらってぃやないびらんどー、うちなんちゅー。
海保の浮桟橋の近くまで漕ぎ、アンカーを打った船に曳航してもらい、午前中そこで抗議を続けた。作業船は陸に上げられていて、この日は海の作業はなかった。12時に曳航を解いて、松田ぬ浜をめざしてカヌーを漕いだ。知事が承認取り消しをしても、政府・防衛省はあくまで作業を強行する構えだ。それに対して沖縄県民はどう立ち向かうのか。
海上での抗議はすぐにはできないが、キャンプ・シュワーブのゲート前に集まることは、すぐにでもできる。ぜひ結集してほしい。特に午前6時から8時の時間帯に作業員や海保への抗議行動は、いくら人出があっても足りない。ぜひご参加ください。