今年の6月23日、沖縄戦「慰霊の日」に国頭支隊本部壕と野戦病院の跡地を訪ねた。場所は本部町の八重岳の頂上近くで、三中学徒之碑から頂上向けに行くと、道路脇に案内標識が立っている。70年前の4月半ば、国頭支隊が撤退する際に、重傷患者は置き去りにされて自決を強いられた場所である。
NHK戦争証言アーカイブスで、なごらん学徒隊の上原米子さんの証言「八重岳野戦病院からの撤退」を聴くことができる。沖縄島北部の戦争を知るために、多くの人に聴いてほしい。
http://cgi2.nhk.or.jp/shogenarchives/shogen/movie.cgi?das_id=D0001130140_00000
慰霊の日に森の中にある壕の入口には、あかばなー(仏桑華)や米、塩が供えられていて、ひっそりとした木陰をコノハチョウが飛んでいた。