22日は午前9時10分頃、松田ぬ浜をカヌー13艇で出発した。5艇は浜の近くで初心者練習を行い、8艇が辺野古崎を目ざした。先週末から天候不良でが続いていたが、久しぶりの海上行動となった。。
キャンプ・シュワブ内の解体作業現場では、今日も5~6台のバックホーが動いているほかに、見なれない作業車もあった。数カ所に野積みされている破砕された瓦礫にかぶせてあったブルーシートが無くなっている。台風で吹き飛んだのなら、ちゃんとシートをかぶせて、セメント混じりの雨水が海域に流れこまないようにすべきだ。
昨日の琉球新報電子版に、作業船がフロートを海上に引き出しているという記事があったの、午後から辺野古崎と長島の間に設置したようだ。辺野古崎の岩場にはいると、長島まで蛇行しながらフロートが伸びていた。まだ小さなフロートが1重の所がほとんどで、とりあえず封鎖して台風の動きを見る、というところだろうか。
しばらく辺野古崎付近で監視行動を行ったあと、船に乗って大浦湾の全体を確認した。航路近くからフロート沿いに瀬嵩を目ざすと、瀬嵩側の大型フロートに絡まり合った状態の小型フロートが繋がれている。元はもっとひどい状態だったというが、これを船で運んで海上でむすぼれをほどき、まっすぐにする作業を、今日も作業船数隻で行っているようだった。
辺野古弾薬庫の崖下に大型フロートが打ち上げられているのが、瀬嵩の森の上からも確認できる。近くで見ると、フロートが破損し、割れてひしゃげたものや、部分的に潰れたものがあちこちにある。オレンジの玉の中にははっ翁スチロールが詰まっているのだが、近くの岩場には中身らしい発泡スチロールが打ち上げられている。
岩場にからみついたフロートをはずすにはクレーン車が必要だと思うが、どうやって浜に運ぶつもりだろうか。解体して除去すれば使用不能となり、管理不行き届きから予算の無駄づかいをすることになる。辺野古新基地建設のために、こうやって血税がムダに浪費される。台風のたびにフロートやオイルフェンスが打ち上げられ、失態をくり返している沖縄防衛局は、誰がどう責任をとっているのか。
プライベートビーチ近くの海岸には、まだ浮き桟橋は設置されていない。
長島近くの岩場では、アジサシが十数羽とまっていて、時おり鳴き声を上げて岩場周辺や海上を飛び回っていた。長島や辺野古崎では、アジサシの調査をしているらしい人たちの姿が見えた。調査して資料を作成すれば終わりではない。新基地ができれば生息環境は破壊される。アジサシが繁殖できる環境を守るための調査でなければ、虚しいばかりだ。
22日は午前中で海上行動を終え、松田ぬ浜に戻った。明日以降、台風12号の影響を見ながらの行動となる。久しぶりに漕いだが、カヌーはやはり面白い。