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Channel: 海鳴りの島から
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台風対策に追われる沖縄防衛局

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 23日は午前8時45分頃、カヌー11艇で松田ぬ浜を出発した。4艇は浜の近くで初心者練習を行い、7艇は辺野古崎を目ざして漕いだ。

 キャンプ・シュワブの浜には台風で打ち上げられたフロートが放置されている。浜の一角に残されていた短いフロートだが、台風前に片づける余裕もなかったのか。瀬嵩の海岸に流されたオイルフェンスもそうだが、沖縄防衛局の台風対策のいい加減さが分かる。12号の対策も似たようなものだ。

 解体工事現場を目にしながら進むと、バックホーの右側にある自走式粉砕器で、解体した兵舎のコンクリート片を砕いているのが見えた。そばには砕かれた瓦礫が山積みになっている。辺野古崎をはじめ海岸部で名護市の文化財調査が始まるので、しばらくは作業ヤードの造成を急ぐのだろうか。

 辺野古崎の岩場を抜けて、フロート沿いに長島の南まで行き、監視活動やカヌーの練習を行った。一度は大浦湾に出て波の様子を確認してから、午前11時まで長島の南で作業の様子を見た。海上保安庁のゴムボートは8艇が出ていたが、遠くから眺めているだけ。

 台風12号の進路が西側に寄り、沖縄島を直撃しそうな状況になったので、沖縄防衛局はあわてて台風対策に乗り出している。小型のクレーン船でフロートやオイルフェンスを曳航し、米軍のプライベートビーチの近くに運ぶ様子が見られた。ビーチに並べられていたオイルフェンスも、クレーン車で奥の方に移動していた。

 午後、第三ゲートや瀬嵩の森の上から様子を見ていると、小型のクレーン船でフロートを曳航し、米軍のプライベート・ビーチの近くに運ぶ作業が続けられていた。午前中まで辺野古崎と長島の間に設置されていたフロートも片づけられていた。一昨日張ったものだが、結局、無駄な仕事をしたというわけだ。

 瀬嵩の海岸に流れ着いたオイルフェンスを大型フロートに結びつけてあったが、それもはずしてプライベートビーチの方に運んでいる。さすがに同じ失敗はくり返したくなかったらしい。しかし、明日までに浜に上げて、波の寄せない奥に片づけることができるだろうか。海上に束ねておけば、波の力でごちゃごちゃに絡まる。明日は海が荒れるようだが、どこまで海上作業ができるか。

 台風12号が去っても、来週いっぱいでフロートを復旧することはできないだろう。7月はほとんど海底ボーリング調査をできないまま終わることになる。政府・防衛省・沖縄防衛局はさぞかし歯ぎしりしているだろうが、調査はさらに遅れていく。ゆーしったいやさ。

 


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