日曜日にクレーン付台船やスパッド台船が大浦湾に入って来るのではないか、と懸念していたのだが、まだ姿を見せていない。週明けの25日は午前7時過ぎに松田ぬ浜から18艇のカヌーが出発した。朝早くからの行動にもかかわらず、参加者が増えているのが心強い。
前日は激しい雨が降ったが、25日は時折小雨にけぶる曇り空の1日だった。出発時は波も風も穏やかで、辺野古崎の岩場を抜けて長島の南側で待機した。二重のフロートの向こうや抗議船のそばには、いつものように海上保安庁のゴムボートがつきまとっているのだが、数が足りないのか飛び込み部隊がめいっぱい乗ったゴムボートもある。カヌーを追っかけ回して保安官が飛び込み、拘束するのが専門のゴムボートである。
午前中、辺野古崎と長島の間でカヌー付台船が入って来るのを警戒し、同時に作業船の動きを監視しながら、抗議船からマイクを手に新基地反対を訴えた。
警告文を記した俵型フロートの設置作業が、瀬嵩や汀間側のフロート付近で行われていて、抗議船とカヌーの一部の班がそこに移動し、監視と抗議を行った。
カメラを海に落としたメンバーがいて、シュノーケルをつけて泳いだり、カヌーから箱メガネで探したのだが、見つからず。そばで見ていた海保のゴムボートから保安官が2人海に入り、協力して探してくれた。感謝したい。
午前11時をまわってから、オイルフェンスを移動する作業が始まった。午前11時半過ぎ、カヌーチームが長島の間を抜けて大浦湾に出て、作業船が近くに来るかどうか、警戒態勢を取った。オイルフェンスを引っ張ってきた作業船はかなり離れた場所に止まり、設置作業を始めた。距離がありすぎてカヌーで抗議するのは難しく、様子を見てから平島の方に移動した。
25日は午後から別の取り組みがあり、夕方からは〈沖縄建白書を実現し未来を拓く「島ぐるみ会議 名護」結成総会〉もあったので、平島の近くで船に上がって昼食をとったあと、午後1時半頃に海上抗議行動を切り上げた。
午後7時から名護市民会館中ホールで開かれた「島ぐるみ会議 名護」の結成総会には、主催者発表で400名余が集まった。結成が遅い、という批判の声もあったが、地元名護市から新基地建設反対の運動を支える基盤ができた。キャンプ・シュワブのゲート前に多くの名護市民が集まり、18年の思いを行動で示してほしい。