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Channel: 海鳴りの島から
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名護防衛事務所に対する申し入れ 2

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 28日はもう1件、「キャンプ・シュワブ・ゲート付近の監視カメラに関する申し入れ」も行った。以下に申し入れ文を引用して紹介したい。

 

             キャンプ・シュワブ・ゲート付近の監視カメラに関する申し入れ

 貴職におかれましては日々御清祥のことと存じます。

 キャンプ・シュワブのゲート付近に設置された監視カメラの動画が流出し、県内在住の男性によってインターネットで公開されました。県内メディアの報道によれば、流出に関与したのは在沖米海兵隊政務外交部次長のロバート・エルドリッジ氏で、すでに懲戒処分が行われたとのことです(2015年3月20日付琉球新報ほか)。 

 民間企業においてさえ、監視カメラの管理は厳重になされています。ましてや米軍基地のそれは軍事機密にも関係し、より厳しい管理が行われているはずです。それが米軍幹部によって撮影記録が外部に持ち出され、民間人に渡されてインターネットで公開されるという事態に驚きを禁じえません。たんなる一個人の服務規律の問題ではなく、米軍が世論操作を狙って組織的に行った情報工作ではないか、という疑念さえ抱きます。

 流出した映像では、ゲート前の市民が無差別に撮影されています。ゲート前を通る地域住民も撮影されることとなります。これは住民のプライバシーを侵害するものであり、許されるものではありません。あまつさえ、ずさんな管理によって動画が外部に流出している現状を見ると、どのように悪用されるか分からず不安を覚えます。

 私たちは地域住民を含めて、ゲート前を通る人を無差別に撮影し、記録している監視カメラについて、以下のことを要求します。
 
 1、キャンプ・シュワブ・ゲート付近に設置されている監視カメラの設置はどこが行った  のか。また、管理、責任はどうなっているかを明らかにしてください。

 2、キャンプ・シュワブ・ゲート付近に設置されている監視カメラを撤去すること。

 以上、申し入れます。

 

 引用終わり。

 沖縄防衛局は、この問題に関して、警備上の問題としていっさい答えようとしない。それに対しティダの会のメンバーから、歩道を通る人も無差別に撮影することは人権上の問題だ、として批判があった。

 時間がなくて十分な追及はできなかったが、ゲート付近に設置された監視カメラは、新基地建設に反対する運動を弾圧するために、参加者を特定し、動向を把握しようとするものだ。米軍幹部から手登根安則というネット右翼に動画が渡されたのも、反対運動をつぶすための情報工作が狙いである。

 米軍基地の監視カメラの問題は、特定秘密保護法や共通番号制など監視社会の強化と結びついている。米軍や警察、海上保安庁が市民を撮影する一方で、市民が彼らや軍事基地を撮影することは許さない。やがてそういう社会になりかねない。国家による市民監視に慣らされないために、異議申し立てを続ける必要がある。

 


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